今日は、近くの養福寺の境内にある二本の桜の大木を愛でに、花見をしました。毎年恒例の春の行事です。昨年同様、桜の開花が早まり、いつもは、新年度の4月の行事だったのですが、3月中のお花見となりました。
養福寺の桜は、まだ満開でした。ちょうど、花びらが風に乗って舞っている状況です。子どもたちは、花びらを集めて、空に向かって放ち、桜吹雪を楽しみます。レジャーシートに寝ころぶ子どもたちは、あお向けに、桜の大木を下から眺めています。私も、一緒にやってみましたが、なかなかいいもんです。
春休みになった卒園児の小学生が、「○○鬼ごっこ」をリードします。年長園児にとっては、リアルに小学校で流行っている遊びを一緒に楽しむことが出来て大満足です。年中・年少園児の寺子屋さんたちも、小学生と一緒になって、激しく走りまわります。
桜の木の下では、1・2歳児のちびちゃんたちが、桜の花びら集めに夢中になり、虫を発見しただけで大騒ぎです。子どもたちは、花を愛でるよりも、走りまわって遊ぶことが楽しくて仕方ありません。
そして、今日の子どもたちは、貴重な体験をしたのです。「井戸水を汲む」をやってみました。30年前から使わなくなっていた井戸が境内にあったのですが、このたび、改修工事をして、井戸水を汲むことができるようになったのです。
時代劇に出てくるような、滑車を使って木のバケツで水を汲むタイプではなく、ポンプ式ですが、昭和世代の私自身も、井戸水での生活はしたことがありません。ましてや、子どもたちは、「どこから水がきてるの?」「ポンプを下にすると水が出てくるのはどうして?」と、好奇心が爆発します。
残念ながら、この井戸水は、飲料水としては利用できず、住職さんは、花や植木の水やりに使っているそうです。水道代もかかりませんね。災害時には、料理や飲料以外の用途には、とても役に立ちそうですね。
ところで、井戸の歴史は、今から9000年前の新石器時代にまでさかのぼるそうです。先人たちは、すでに、地下水を生活に取り入れていたのですね。
今日のお花見では、桜の花の美しさよりも、井戸水を汲んだ体験の方が、子どもたちの思い出になったのかもしれません。