屋上のファームは50センチほど高い場所にあるのですが、そこに板を渡して下り坂を作り、その上を台車カートに乗って滑り降りる遊びをやりました。スリルと恐怖が交錯する遊びです。寺子屋園児は、積極的に参戦しますが、小さい園児は、今日のところは様子を見ています。いずれ、できるようになるのでしょう。
さて、今から20年以上前の1998年のデータによると、大学などの高等教育機関への進学率は68.3%でした。それが、データが取れる直近の2017年には、80.9%にも増えています。5人に4人が大学生になるという時代です。
これには、国の経済支援もあってか、多くの若者が高等教育の機会が開かれたことになるのですが、その支援の代表格が「奨学金」です。奨学金を借りている学生数は、同じ期間で50万人から134万人に膨れ上がったそうです。
「とりあえず大学には行っておかなくちゃ・・奨学金だって簡単に借りられるし・・」と、何の目的もなしに大学に進学しようと思っているあなた・・・はい。奨学金=借金です。
以前、民間企業出身のサラリーマンが高校の校長となるドラマがあって、気軽に奨学金を借りようとする生徒とその保護者に対してこう言いました。「奨学金という言葉は、とても聞こえがいいですが、これは借金です。数百万という借金を背負うことになるのですよ。そこまでして大学に行く目的がちゃんとありますか?借金は、返さなければなりません。お子様が、社会人としてスタートする段階で、借金を背負っていることを忘れないでください」
どうですか・・・おっしゃるですね。これは、ドラマの話ではなくて、現実に、奨学金を借りた3人に1人が数百万円の借金を抱えて社会人を始めるのだそうです。若者の未来を広げるはずの奨学金が、実際は彼らをがんじがらめにし、果ては、未婚化・少子化につながっているとしたら、何とも皮肉なことです。
国の政策として、給付型の奨学金の枠を増やすことはもちろんですが、多様化の時代において、若者自身が、奨学金という借金を背負っての大学進学という選択肢がいいものか、よくよく考える必要がありますね。