てつがくの時間「どうして学校へ行くの?」

年長園児と一緒に行う寺子屋の授業も、今週でおしまいです。今日は、てつがくの時間を行いました。テーマは「どうして学校へ行くの?」です。年長園児にとっては、4月から小学生です。とても身近なテーマです。

 

「ハイ…ハイ…ハイ…」と手があがります。「それは、勉強するためです。算数をやったり、ひらがなを教えてもらったり・・・色々なことを教えてもらうためです」という意見が、予想通りたくさん出てきます。

 

すると、5歳女の子が「大人になるためだよ」と言います。「大人になったら、仕事をしてお金を稼がないといけないし・・・そうすると、やっぱり、学校で勉強しないといけないと思う」

 

ここで、先回のてつがくの時間で、子どもたちがやりたい仕事を言ってもらったのですが、もう一度、「○○君は、オートバックスで働きたいって言ってたけど、そのためには学校で勉強したほうがいい?」まだ年少の○○君は、「う~ん???たぶんそう思う」と言います。

 

すると、5歳女の子が、勉強ばかりに話が進むのをさえぎるように、「学校へ行くのは、友だちを作るためだよ」と発言をします。

 

「みんなは、保育園で友だちがいるけど、小学校になったら、新しい友だちを作りたいですか?」と聞いてみると、全員が「作りたい!」と言います。「う~ん・・・どうやら、学校に行くのは友だちを作ることかもしれないね」

 

すると、6歳女の子が「何だか、小学校に行くのが楽しみになってきた」と言い出します。他の年長園児も「私も・・・」と賛同します。「だって、今、お昼に勉強しているけど、勉強って楽しいもん・・・」

 

しかし、5歳女の子が疑問を投げかけます。「私も勉強は楽しいと思うけど、勉強がもし、つまらなくなったらどうすればいいの?」と鋭い発言です。

 

「園長先生も、学校に行っていた時に、勉強がつまらなくなった時があったよ。みんなは、勉強がつまらなくなったらどうすればいいと思う?」この問いには、みな「???」で、答えが見つかりません。

 

最後に、小学校から大学まで行ったら、全部で16年も学校に通う話をすると、「えっ~そんなに長く学校に行くの?!」とビックリする子どもたちです。

 

おうちに帰って、「どうして学校へ行くの?」と「勉強がつまらなくなったらどうする

?」をママやパパと話をしてみると、もっといろいろな話が聞けるかもしれないよ。と子どもたちに話をして、今日のてつがくの時間はおしまいです。

 

大人になった私たちは、子どもたちからたくさんの答えを聞きたいですね。はい。否定してはいけませんよ。(笑)