実体験の大切さ

今日も屋上に到着するや、ビワの木にダッシュする園児がいます。そう、木登り大好き子どもたちです。今の子どもたちは、木登りを経験することは少ないですね。単純に高いところに登っての気持ちいい遊びだけでなく、「次に右手をあの枝をつかんで、今度は左足を・・・」と頭も使うし、バランス感覚が鍛えられます。

 

昨年9月の親子遠足で訪問した、北本自然観察公園から便りが届きました。子どもたちが、木登りをした大きな「エノキの木」は、冬はほとんどの葉を落としました。そろそろ見つかるかな?と思い、木の根元の落ち葉をひっくり返してみると・・・いました!「ゴマダラチョウ」の幼虫です。

 

ゴマダラチョウの幼虫は、エノキの木の葉を食べて育ち、幼虫のまま越冬するそうです。そのため、エノキの根元の落ち葉をひっくり返すと、見つかるそうです。妖精のようなカワイイ顔をしています。

 

さて、そんな自然体験がいっぱいできる、北本自然観察公園は、現在緊急事態宣言延長に伴い休園しています。2020年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、臨時休園やイベントの中止、団体利用のキャンセルが相次ぎました。

 

この間は、ホームページの更新はもちろん、新しい試みとして、YouTubeやTwitterを活用した自然の魅力を発信してきたそうです。しかし、やっぱり、それでは難しいな・・・と感じたことが、自然体験の醍醐味である「五感を使った観察」ができないという点でした。

 

木漏れ日の気持ちよさ、花の香り、昆虫を手に取った時の感触などは、映像だけでは伝えきれません。本物の自然と触れあうことで、初めて分かることの多さを改めて感じ、実体験の重要性を今後も伝えていきたい。とのことでした。

 

まさに、その通りですね。保育園の子どもたちは、ビワの木に登ることで、大人の目線よりもよりも高いところからの景色を見ることが出来ます。木の感触も、木の匂いも感じることが出来ます。

 

子どもたちには、コロナ禍においても、自然の中での実体験をたくさん経験させたいですね。