アリとキリギリスの真実

今日は、土曜日の雨降りでしたので、「ダンボールハウス作り」をして、子どもたちは楽しみました。ショッピングセンターの中ですので、ダンボールは山ほどあります。ざっと、大中小の段ボール50セットを用意しました。

 

まずは、6畳ほどのスペースをダンボールで囲います。その中に、子どもたちは様々な工夫を凝らします。キッチン・お風呂・子ども部屋・ベッド・内装もマジックで絵をかいてデザインを決めていました。本当に、見ている大人も楽しくなってきます。そして、このダンボールハウスで、お昼寝をしました。特別感があって、なかなか寝付けなかった子どもたちでしたが、お昼寝が終わる15時になっても、なかなか起きません。いい夢を見ていたようです。(笑)

 

さて、有名なイソップ童話「アリとキリギリス」では、夏の間、アリは冬に備えてせっせと働きましたが、キリギリスは、歌や音楽を楽しみ気ままに暮らしていた・・・となっています。やがて、冬が来て食べ物が見つからないキリギリスは困り果ててアリに食べ物をくれるよう頼みますが、断られて飢えて死ぬというストーリーです。

 

これでは、寓話とはいえ、キリギリスは遊んでばかりで働かないという誤解を与えかねません。真実のキリギリスは、夏場に草むらで鳴いているのは、遊んでいるわけではなく、パートナーを求めて、必死にアピールをしているのです。そして、すべてのキリギリスは、冬を前にして生命が尽き、土に還ります。もちろん、アリに物乞いをすることなどありません。(笑)

 

夏の草むらで愛を交わしたキリギリスは、秋の終わり、卵を地中深くに産みます。そして、卵のまま、じっと冬を耐えるのです。春になると、孵化して次の世代を担うのです。

 

これで、キリギリスへの濡れ衣は、少しは晴らすことができましたかな・・・

 

そもそも、キリギリスなどの「昆虫」は、すでに4億年前には地球に存在し、様々な変化を遂げてきたそうです。鳥よりもずっと昔から空も飛べたし、水の中にまで進出しました。

 

それに対して、私たち人間の祖先「ホモサピエンス」が地球に現れたのは、わずか20万年ほど前です。新参者が、勝手にキリギリスを悪役にしてはいけませんね。(笑)