今年度の体操教室も、今日を入れてあと2回で終わりです。年長園児にとっては、3年間がんばってきた取組みです。たくさんの思い出をかみしめていました。鉄棒の逆上がりが、あと2人・・・来週にはできるように祈っています。
さて、京都市にある西京極小学校では、「子ども司会」という取組みを様々な機会で行っているそうです。司会をしたり、考えを交流したりするためには、まず何よりも自分でしっかりと考えなければいけません。その経験を通じて、他の人の考えを聞いても、自分と違うことが理解でき、新たな自分の考えを作り上げることが、ねらいです。
子どもたちが、1年間を振り返った「標語」の中には、「難しい でもみんなでなやんで 解き切った」「手を挙げて みんなで考え 話し合う」「司会で 困った時は 助け合い」といった、「子ども司会」活動に通じた「標語」が多数あったそうです。
以前、西京極小学校の校長先生が担任した一人の男の子が、20歳になって小学校を訪ねてきてくれたそうです。彼は、東京の大学で法律の勉強をし、スイスで自分の考えを英語でプレゼンテーションしたことを報告しました。彼はこう言ったそうです。
「自分のもとになっているのは、小学校時代にこうして司会をしたり、みんなで話し合って決めたりしてきたことです。一人一人、考えが違ってもお互いが尊重されていました。だから、自分らしく生きてこれたし、今の自分があります」
子どもたちが、自ら学ぶ能力は、子どもの将来の力を養うことにつながります。保育園では、「自分で考える」取り組みがベースですが、「子ども司会」なら、年長園児ができそうですね。寺子屋の時間に取り組みたいと考えています。