今日の寺子屋は、「てつがくの時間」です。リクガメの「かめきち」の前の電気を消して、ロウソクに火を灯すと、子どもたちのスイッチがオンです。
園長「てつがくって何?」:園児「考えること・・・!」:園長「みんなが考えていることは目に見える?」:園児「見えな~い!」:園長「じゃぁ~どうすればいいの?」:園児「口に出して、みんなにお話する」
この「お約束」のやり取りをしてから、「てつがくの時間」がスタートです。そして、今日のテーマは「べんきょう するのは どうして?」です。
まずは、子どもたちに自由な発言です。
5歳女の子「いろいろなことを覚えるためにやる」
6歳男の子「あたまがよくなるために、勉強するんだよ」
5歳女の子「小学生になる練習です」
年長園児が、昼に勉強している姿を年中・年少園児は、しっかりと見ているようですね。「それじゃ・・・小学校になったら勉強は続けるの?」
「もちろんだよ・・・ずっと、大人になるまで勉強をしないといけないよ」
「じゃ~大人になったら、勉強しなくてもいいのかい?」「・・・」
「園長先生は、今でも勉強しているよ。みんなのママやパパはどうだい?」
こんな感じで、おうちでのママパパの勉強ぶりの話がしばらく続きます。
5歳女の子が「小さい子に勉強を教えると、自分もよく覚えるようになる」と言います。まさに、保育園での異年齢保育の効果を語ってくれます。
「○○先生の工作の時間で、3番さんに教えると、自分も上手になっていくよ」と、年長園児が言います。
すると5歳女の子が「小さい時からたくさん勉強しておけば、それがどんどんたまっていって、他の人に教えられるようになるんじゃないの?」と言います。
5歳男の子が、待ってました!とばかりに「みんなの頭の中には、脳ミソがあって、そこに勉強したことがたまっていくんだよ」とドヤ顔で話します。
ついに「脳ミソ」にまで、話が膨らんできました。人間と他の動物の脳ミソの大きさの違いまで話が進みます。
「人間は、こうしてみんなで考えながら、言葉にしてるけど、動物はできないね?」と園長が言うと、5歳女の子は「動物は、何をしゃべっているのか分からないけど、動物同士では、ちゃんとお話してるんじゃないの?」と反論するのです。いい感じです。
すると、「うちのママは、お仕事のために勉強しているよ」と、突然4歳女の子が言います。ここから、園児それぞれのやりたい仕事を話してもらいます。
「美容師になるには、勉強をするの?」「ラーメン屋になるには勉強は?」「お花屋さんになるには?」「プロ野球選手になるための勉強って何?」「それは、野球の練習をたくさんすることだよ」・・・といった感じで、大人になって自分のやりたいことをするには、勉強しないといけない・・・という話の方向になってきました。
今日の話は、ここまでです。おうちに帰って、ママやパパに「勉強するのはどうして?」と子どもたちから質問があるかもしれませんね。
こんな感じで、今日のてつがくの時間「べんきょう するのは どうして?」について・・多くの子どもたちの話が聞けました。はい。1つの正解はありません。