「スタバ」がない!?

都道府県で、唯一「スターバックスコーヒー」がなかった、「鳥取県」は、「スタバがなければ『すなば』がある・・・」ということで、「すなば珈琲店」をオープンさせるなど、日本中の話題となりましたね。2015年に鳥取駅にスタバがオープンし、日本の都道府県すべてで、スタバが出店されました。鳥取県では、スタバがないを逆手に取った「すなば珈琲」効果もあって、県民の珈琲需要が激増したそうです。

 

今日は、高校生が動いた「なぜ地元に『スタバ』がない?」の話です。

 

北海道北見市にある「北見北斗高校」に、平成30年度に入学した1年生の生徒5人が、「なぜ北見市にはスターバックスの店舗がないのか」をテーマに探究活動を取り組みます。彼らは、出店されない原因や出店条件などを探ることからスタートさせます。

 

スタバでアルバイト経験をした人へのインタビューをしたり、出店している帯広市や釧路市と北見市との比較や、出店地域の人口比率の算出などをします。その結果、北見市は人口密度が低く、交通量の少なさも一因でないかなど、複数の仮説を立てたそうです。

 

それから、およそ半年かけて出店のメリットなどを考察し、スターバックスジャパンに連絡してメールでのやりとりが始まったそうです。そして、生徒たちも「本当に実現するとは思わなかった」日本最北のスタバ出店が決まったのです。

 

昨年11月にスターバックスコーヒー北見三輪店がオープンし、特別招待された5人の生徒たちは、スタバ担当者から誘致活動に対する感謝の言葉などを受けたそうです。生徒たちは、現在高校3年生になっています。

 

「自分たちの声が大人に届いたことが大きな希望となり、『やればできる』という自信につながった」と担当教諭は語ります。

 

5人の高校生は、今後社会に出た時も、今回得た経験はかけがいのないものになることでしょう。ちなみに、5人は女性3人に男性2人です。いいバランスですね。