昨夜の地震には驚きましたね。さいたま市でも、なかなか揺れが止まらず、携帯が一斉に「地震です!」と鳴りだして、久々に不安な気持ちになりました。震源地が、福島沖ということで、10年目の3・11を前に、また津波が来るのか・・・と。福島に住む義理の母には、すぐに連絡が取れて、ホッとしたものの、ニュースでは土砂崩れが発生するなど、心配ですね。気象庁によると、10年前の東日本大震災の余震だと考えられるそうです。まだまだ、3・11は終わらないのでしょうか。
さて、先日、近所の和食屋に上さんとランチを食べに行きました。昨年7月にオープンした店ですので、「どんな感じかな?」と、ずっと好奇心がくすぐられていました。
夜のメニューは、板長オリジナルのコースのみで、やや値が張りますので、まずはランチを楽しみます。刺身定食・・「あ~おいしかった」で終わっては、モノを楽しむだけになってしまいます。他にお客様はいなかったので、板長との会話を楽しみます。
2度目の緊急事態宣言発令までは、お客様もたくさん来ていただいたそうですが、夜8時に閉店となると、平日などは、お客様がゼロという日もあるそうです。
そんな世間話から、板長の身の上話となりました。この状況なので、今は、板長一人で、店を切り盛りしているそうですが、板長は、実は昨年3月に、イタリアとフランスへ武者修行に出かける予定だったそうです。しかし、コロナによって、人生の大きな変換を余儀なくされます。
海外渡航ができず、選択したのが、「和食の板長」です。この店のオーナーから話をもらって、フレンチ・イタリアンのシェフからの転身を決心したそうです。
和食の道で一流と呼ばれるには、何年もの修行が必要と言われています。でも、それは「吉兆」のような、老舗店の話であって、街にある和食屋さんは、違う「コト」で勝負すればいいのです。早速、「和食の中に、フレンチやイタリアンのテイストを入れメニューで勝負すれば・・・」などと、余計なおせっかい提案をする私に、板長は、夜のコースの中で、少しずつチャレンジしているそうです。
メニューは、シェフおまかせのコース料理のみで、一日限定○○組・・・というのが、私が考える理想の店舗経営です。食材を無駄にせず、お客様の数も決まっているので、ゆとりが生まれます。お客様との会話も深くなっていきますね。
この和食店が、「新しい和食懐石のスタイル」として、注目され、少しずつ口コミで評判が広がっていければ、板長のコロナ選択が、人生の大きな岐路になることでしょう。
お客様の立場である私たちは、こんな「コト」を楽しみながら、小さな「しあわせ」を重ねていきたいものですね。