体操教室のJ先生が、人事異動につき、本日をもって、さよならとなってしまいました。ホワイトきゃんばすの子どもたちとの時間をとても楽しみにしていたそうで、毎週楽しいメニューを考えていただきました。今日は、最後に、子どもたちの前で、バク転などの床運動を見せてくれました。体操の先生らしい「プレゼント」です。子どもたちの心に、バク転のカッコいいJ先生の思い出ができました。
さて、尾崎豊さんの「卒業」の歌詞に、「仕組まれた自由に~♪何も気がつかずに~♬あがいた日々・・・♪」というフレーズがあります。レストランのメニューに、「店長おすすめ」とか「人気ナンバーワン」などの文字があると、思わず注文してしまったことがありませんか?コンビニのレジの前に、足跡シールがあると、その上に並びますね。この手法を「ナッジ」と言います。
ナッジは、あくまで選択の余地を残しながらも、消費者を特定の選択肢に誘導させるという手法です。消費者は、自発的に選択した感覚があるため、強要されたという意識はありませんね。まさに、「仕組まれた自由」なのです。
私も営業マン時代には、洋菓子のショーケースに「週末限定」「こだわりの○○を使った」などのPOPを活用し、お客様へ「仕組まれた自由」を与えて、顧客満足を得ながらも、売りたい商品へと導くような展開をした事が何度もあります。もちろん、お客様は、自分で選んだという意識で、買い物を楽しむのです。
トイレの小便器にハエの絵を描くことで床の汚れが減ります。そう、ハエに向けておしっこを発射するので、床への散乱が少なくなるのです。これもナッジです。
学校の廊下は右側通行という校則を生徒たちが守らないとなると、廊下の真ん中に線を引いて矢印を書いている学校もありますね。これもナッジです。
どうですか。ナッジは、使いようによっては、権力・禁止令・報酬といった直接的な手段を使わなくても、相手の行動を誘導できるメリットがありますね。お金もあまりかかりません。
このナッジで、子どもたちが、勝手に勉強をするように仕向けることができれば、教師の仕事も楽かもしれません。と考える人もいれば、「仕組まれた自由」の学校じゃなくて、やっぱり、子どもたちが自分で考えて行動しないと・・・という考えもあります。
ただし、何もしなくて「自分で考えなさい」と言っても、子どもたちはなかなか動きませんね。そう考えると、ナッジを上手に使うのがいいかもしれません。保育園で考えると、やる気スイッチが入るまでの作戦として使うのです。
保育園的、有効なナッジを考えてみることにします。