おちんちんのえほん

年長6歳の女の子が、おうちの絵本を保育園にプレゼントしてくれました。10冊以上あります。さっそく、朝からその絵本を並べて、「あーだこーだ」と子どもたちが集まります。普段から、絵本を読む習慣のある園児や、好奇心旺盛の園児は、それはそれは、新しい絵本に食いつくように見入っています。

 

6歳女の子が、「この本は○○なんだよ」と解説を入れながら、しばらく、読書タイムとなったのです。そして、子どもたちの一番人気は「おちんちんのえほん」です。

 

タイトルから、インパクトがありますね。少しだけ、読んでみましょうか。

 

きみは おとこのこかな、おんなのこかな。

おとこのこなら、なんで わかるの。

おんなのことは、どこが ちがうの。

 

ここに いる ふたりの こどもは、おふろに はいっているので、

シャツも パンツも ぬいで、スッポンポンの はだかんぼ。

さあ、 どっちが おとこのこか おんなのこか、こんどは わかったよね

そう、おとこのこには、あしの あいだに 「おちんちん」が みえるね。

おんなのこにも、おちんちんが あるけど、そとからは みえないんだ。

 

それからね、からだの なかで、おしってこや うんちを だす ところは、

ひとに みせては いけないぶぶんなんだよ。 プールに はいる ときだって、

みずぎを きて、かくしているでしょう。

そこは、じぶんしか みちゃ いけない ところ、ひみつの ばしょなんだ。

そこを「プライベート・ゾーン」って いうんだよ。

パパや ママや、 きょうだいたちと、おふろに はいったり する ときは

いいけど、ほかの ひとには、みせないように したいな。

 

こんな感じで、パパとママから赤ちゃんが生まれるシーンも、ちゃんと絵本になっています。我が子に、どうやって、性を教えるか・・・日本人は、とても苦手と言われていますね。保育園でも、子どもたちに、性について、ちゃんと教えたことはありません。

 

「おちんちん」という言葉は、子どもたちが喜び盛り上がる単語ですが、声に出しても、あまり恥ずかしくない、優しい言葉です。こんな、絵本を通じて、子どもたちに「おとこのこ」「おんなのこ」の違いを感じてもらうのもいいかもしれません。