渡り鳥の不思議

今日は屋上に、分厚い氷ができていました。池の氷は、子どもが棒で叩いたくらいでは割れません。また、タライに張った水から、厚さ3センチ直径40センチの特大氷が出来上がりました。子どもたちは、落とさないように持ち上げます。「冷た~い!」です。(笑)

 

さて、保育園の保護者の中に、毎週日曜日は、埼玉県川島町の湖に、オオハクチョウを見に行くママがいます。何百羽が、いっせいに飛び立つ姿に魅せられてしまったようです。

 

そう、オオハクチョウは渡り鳥ですね。春から夏にかけては、水草などの食べ物が豊富なシベリアで繁殖します。冬になると、極寒で雪や氷が覆うため、比較的食べ物を確保しやすい日本に冬鳥として飛来します。

 

夏鳥と言われる渡り鳥もいます。ツバメです。ツバメは冬の間はフィリピンなどで過ごし、春になると食べ物が豊富になる日本に飛来します。子育てした後、秋には再び東南アジア方面へ戻っていくのです。

 

移動距離が長い鳥は、カモメの仲間のキョクアジサシで、北極と南極間の約2万キロを行き来します。しかし、渡り鳥は、どうして迷わずに日本にやってこられるのか?不思議ですね。

 

渡り鳥は、生まれながら進むべき大まかな経路がプログラムされているそうです。いざ渡り始めると、太陽や北極星などの星の位置を認識しつつ、体内時計と照らし合わせて、進む方向や方角を定めます。頭部にある感覚器で地球の磁場をキャッチ。位置を感じながら飛び、最後は記憶を頼りに目印の山や川など見つけ、目的地にたどり着くのです。

 

人間で言えば、海外から何丁目何番地に地図なしで向かうようなものです。凄いとしか言いようがありませんね。渡る目的は、食べ物を確保するためだそうです。

 

ただし、渡り鳥の飛来日が、地球温暖化の影響で数日ずれているそうです。渡り鳥は、飛びながら、地球の環境変化を敏感に感じ取っているのかもしれませんね。