子育て期の延長

今日の寺子屋は、バレンタインの特設会場が舞台です。年長園児がリーダーとなり、3人ずつの5つのチームで行動します。テーマは、「パパにプレゼントするバレンタインチョコレートを選ぶ」です。

 

年長園児といっても、まだ小学生前ですので、どんなリーダーシップで、チームをまとめられるか・・・そこがねらいでもあります。

 

あるリーダーは、「パパは大人だから、子どもが喜ぶチョコレートじゃなくて、大人のチョコレートがいいんじゃないの?」と、他のメンバーの意見をまとめて、ショーケースできちんと陳列されている、モロゾフのチョコレートを選びました。

 

あるリーダーは、「パパは、お酒飲むときはナッツを食べるから、このナッツが入ったチョコレートがいいんじゃないかな?」とマカデミアナッツチョコレートを選びます。

 

しかし、年中園児の意見に振り回されてしまい、チームをまとめることができず、結果、チョコレートを選ぶことができなかったリーダーもありました。

 

人には、リーダータイプもあれば、そうでない人もいます。ただし、自分の意見と他人の意見を交えながら、1つの方向へ持っていくには、話し合いが必要ですね。今日の寺子屋では、そんな経験を通じて、コミュニケーション能力が伸ばせればいいと思っています。

 

さて、晩婚化・晩産化の影響で、子育て期が後ろにずれ込んでいる傾向が、国勢調査のデータからも分かります。同居している未成年の子がいる既婚女性の割合のピークを見ると、1985年では35歳だったのが、2015年では39歳となっています。

 

50歳時点に注目すると、未成年の子と同居している人の率は、1985年ではわずか7.6%だったものの、2015年では52.0%と半数を超えています。私と妻がジャスト50歳の時には、長女以外の2人の子どもは未成年です。52%に入っていますね。

 

一昔前と違って、現在では50代も立派な子育て期です。両親が亡くなる前の私もそうでしたが、この年代では「育児+介護」のダブルケアを課される人が増えているのです。

 

サラリーマンで考えれば、一般的に50代が年収のピークとすれば、今は、子どもの大学進学期が親の年収ピークと上手く重なっています。しかし、これが、もっと後ろにずれていけば、年金で子どもの教育と親の介護までも支えないといけない状況になっていくのです。

 

子育て期の高齢化に合わせて、社会の諸制度も変えていかないといけませんね。