けんかの対応

今日は、屋上で「芋煮会」を行いました。ファームで収穫した「じゃがいも・大根・小松菜」を使った煮込みうどんです。今日は、春が来たような気候で、最高の青空給食となりました。美味しいうどんを何杯もお代わりして、大満足の子どもたちです。

 

さて、毎日の保育園生活の中で、けんかがない日は、一日たりともありません。ブロックの取り合い・・・おもちゃの取り合いなどは、3歳児くらいまでは、日常茶飯事です。もちろん、「自分の思い通りにならない」という経験を多く積むことで、「次は、どうすればいいのか?」を子どもたちが、自分で考えるようになるので、保育園では、けんかが始まっても、すぐには、先生が間に入って、やめさせることはありません。

 

ここら辺の対応は、たいがいの保育園や幼稚園でも同じだと思います。

 

これが、4歳児、5歳児くらいになると、「言葉」によるけんかが目立ってきます。「バカ!」「○○なんて大嫌い!」「もう、○○とは遊ばないから・・・」といった感じです。4歳5歳になれば、「けんかをしても自分たちで解決するようになる」と、保育のマニュアルには書かれていますが、実際には、子どもたちどうしで解決できることは、そんなに多くはありません。

 

先生が、けんかの場面をしばらく見守ることになるのですが、私たち大人は、子どもに対して、けんかになると「ごめんなさい」と謝り、「いいよ」と許すことが、最善の解決策であり、その展開に誘導したくなってしまいます。

 

「ごめんなさい」「いいよ」で、円満解決・・・シャンシャンという気になります。こうして、大人が望めば、けんかになったら、「ごめんなさい」「いいよ」とさえ言っておけば、その場はスッキリとおさまると、考える子どもだっていることでしょう。

 

「いや・・・絶対に許さない」「今は、謝る気持ちになんかなれない」と思っている子どもが、実際には多いと思っています。

 

「ごめんなさい」「いいよ」で終われば、そこで、子どもは「どうしてけんかになったのか?」「今度けんかにならないようにするには、どうすればいいのか?」の思考を停止してしまいます。

 

しかし、けんかは、じっくりと自分と向き合ったり、考えたりする時間です。そう考えると、子どもたちの「許せない」という気持ちを汲んであげることが大切なのかもしれません。

 

けんかは、こどもが成長する大きなチャンスと、よく言われますが、大人の対応次第では、「謝っておけばいいんだよ・・・あっかんベー!」という子どもの声がこ越えてきそうですね。