今日も屋上のタライの水に氷が張りました。昨日は雪を期待した子どもたちですが、空振りに終わり、そのうっぷんを晴らすように、氷に向かってダッシュです。あっという間に、氷は割られ、どろんこ広場のドロ水に混ぜられてしまいます。これが、子どもの遊びですね。
さて、これからの季節は、ハウス栽培の「イチゴ食べ放題」農園が続々とオープンしていきますね。ハウスの中には、ミツバチが飛んでいることが多く、子どもにとっては、刺されるんじゃないかと、少し怖い存在でもあります。
ところが、最近では、そんなミツバチ不足を補う新たな選択肢として「ハエ」を利用する農家が増えているそうです。もちろん、清潔で人の役に立つ「働きハエ」です。
岡山大学のベンチャー企業では、温度25度に保たれた培養器に、「ヒロズキンバエ」という銀蠅(ぎんばえ)が、出番を待っているそうです。ハエは、動物の死骸やフンをエサにしているので、不潔なイメージがありますが、ここでは、食肉やドックフード、砂糖水を与えて、衛生的に飼育されているそうです。
「ミツバチ(bee)のように働くハエ(fly)」が名前の由来の「ビーフライ」として、1000匹入りが2000円だそうです。高いのか安いのかは、よく分かりませんが、清潔さが認められて、2010年の出荷開始から10年間で、取引農家は700戸まで増えたそうです。
ハエは寒さに強く、天候に左右されず、人も刺さない。ミツバチに比べて体が小さいので、花のめしべを傷つけにくく、形の悪い実(奇形果)が少ないそうです。
逆に、ハエは、外に出ると戻ってこないので、露地栽培には向かずビニールハウス専用になることと、メロン・スイカ・トマトの花の蜜は吸わないそうです。こうした特性から、「ビーフライ」は、建物内の植物工場や品種改良用の小規模施設などでの普及が見込まれるようです。
もしかしたら・・・あなたが食べているイチゴ・・・ハエのおかげかもしれませんね。ただし、「うちのイチゴは、ハエががんばったから、美味しいんだよ」と口外する農家は、あまりいないようです。ハエの市民権は、まだまだ先の時代のようですね。