保育園のクリスマス発表会で、大いに盛り上がったジャンボリーミッキーですが、今でも朝の会のダンスで、音楽をかけると、子どもたちはノリノリで踊ります。
ミッキーマウスで知られているように、英語では、ネズミのことをマウスと言います。しかし、日本では、特に実験用に飼育されているネズミが、マウスと呼ばれています。実験用のマウスは、ハツカネズミが用いられます。
「二十日ねずみ」の二十日の語源は、一説には妊娠期間が二十日であることに由来していると言われています。それくらい、妊娠期間が短いだけでなく、ハツカネズミは、1年のうちに、5~10回程度も妊娠を繰り返し、1回に5、6匹の子どもを産みます。そして、生まれた子どもは数カ月で成熟し、妊娠するのです。
こうして、次々に増えるのです。まさに「ネズミ算」の言葉どおりですね。こうして、次々に生まれるハツカネズミは、実験動物として適しているのです。人間の行うあらゆる実験に用いられるのが、彼らの仕事です。あるものは、薬物を投入され、あるものは電気ショックを与えられ、あるものは、体中に電極をつけられています。
とても残酷ですが、彼らは実験動物です。死ぬことが彼らの仕事なのです。
現在、コロナ禍で、「命」について、深く考える機会が増えていますね。しかし、命の謎を解明するためには、生命の犠牲が必要です。実験動物たちの犠牲によって、人間はまた一歩、生命の謎に迫ることができます。そして、彼らのおかげで、新薬が開発され、人間たちはますます長生きできるようになるのです。
新型コロナウイルスも、当たり前にワクチンが普及し、「あの時は大変だったね~」と過去の出来事として語られる時がきっと来ることも、ハツカネズミのおかげなのです。