今日はクリスマスですね。朝から子どもたちの話題は、「サンタクロースに○○をもらった!」です。おもちゃやお菓子が多いのですが、野球が大好きな6歳男の子は、広島カープのユニホームです。屋上遊びでローラースケートが一番上手な5歳女の子は、ローラースケートがクリスマスプレゼントです。いいですね。
さて、私が中学・高校時代は、校則で禁止されていることは、厳しく指導された時代です。服装や髪型など細かく規定があったように記憶しています。しかし、近年、一部の厳しい校則が「ブラック校則」として認識されるようになってきました。平成29年には、支援団体による「ブラック校則をなくそう!」プロジェクトが立ち上がったり、今年の10月30日には、佐賀県の弁護士会が県教育委員会に中学校の校則見直しを求める提言書を提出しました。
「規制の目的と手段との間に合理的関連性が認められない」「校則に子どもの権利を明言する」といった要望になっているそうです。
時代の流れで、価値観が多様化していく中で、全国の多くの校長が校則の見直しの必要性を感じているのも事実です。
「荒れた学校の改革の柱に厳しい生徒指導を据える学校があるが、そうやって生徒の主体性を奪ってできたのが、自分の意見を言わず、議論をしない現在の日本社会です。管理のしやすさのために、生徒の自由を奪ってきた教育の責任は重い」と、教育哲学者の苫野さんは厳しく指摘します。
一方、「義務教育の期間は『修行の時代』。思うように何でもできるのがよい環境かというと、決してそうではない」という考え方もあります。
みなさんは、どう思われますか。自分が、中学・高校時代の校則を覚えていますか。
校則を変えるのは簡単です。学校・生徒・保護者・地域の人で、校則改善プロジェクトを立ち上げるのです。学校だけで決めるからうまくいかないのです。学校を取り巻く、それぞれの立場の人間を巻き込んでしまえばいいのです。
こうすれば、その学校にふさわしい校則が生まれるのでしょう。ちなみに、私の長女が通っていた女子高には、校則がありませんでした。校則がないということは、自分たちの行動を自ら責任を負わねばなりません。よって、茶髪の子もいないし、スカートが短い子もいません。
校則を生徒が決めるというのもいいかもしれませんね。あなたの子どもが中学・高校生なら、校則を覗いてみてください。時代に合っていますか?生徒の主体性が奪われていませんか?