今注目をあびているのが、冬キャンこと「冬キャンプ」です。テレビをつければ、ぼっちキャンプやたき火の前で語り合うような番組が増えていますね。私もよく見ています。
日本オートキャンプ協会によると、2012年に720万人だったオートキャンプ人口は、7年連続で前年を上回り、2019年は860万人に増加したそうです。秋冬のキャンプ需要が増加したのが要因だそうです。
私も、子どもが小さい頃は、毎年のようにキャンプを楽しんでいました。そこには、幸せな時間がたくさん詰まっているからです。でも冬キャンプの経験はありません。保育園の卒園児女子は、「母・姉・自分」のパパ抜きの女子3人キャンプを年に10回以上行っています。秋冬キャンプにもチャレンジしているようです。
アウトドアショップやホームセンターのキャンプコーナーで、最近よく目にするのが、たき火台です。たき火を囲みながら、コトコトと煮込み料理ができるまでを仲間と語り合いながら待つ時間・・・想像するだけで幸せになります。
「冬は、人が少ないだけでなく、虫も少ない。空気が澄んで星もきれいなので、キャンプ
をするには実はとてもいい季節なんです」とキャンプ場のオーナーは語ります。
仲間や家族と、あるいは一人で・・・キャンプギアにこだわる・・・キャンプ料理を楽しむ・・・今の時代は、楽しみ方も人それぞれがいいですね。
火吹き棒を吹くたびに薪がパチパチと音を立て、赤々と燃える。刻々と姿を変える炎の揺らぎ。空に吸い込まれる煙を追うと、濃い木のシルエットに同化する漆黒の闇に、星が瞬いている。椅子の背に頭を預けて見上げると、降ってくるよう・・・
どうですか、キャンプでの時間は、とてもゆっくりに感じますね。自然のなかに身を委ねる。火を起こして温まり、地の恵みを食す。自然のサイクルに合わせ、暗くなったら寝て、明るくなったら目覚める。ただそれだけのこと。
でも、私たちの日常の中では、それは、特別なものになるのです。想像してみませんか。