今日の屋上遊びも、それぞれの場所で充実した時間となりました。ホームベースを購入したので、バッターボックスや内野を白線で結びます。これだけで、野球チームはモチベーションが上がります。園長コーチで、しっかりと練習ができました。
砂場では、3歳になった女の子のバースデーパーティーが行われていました。洗面器に砂を詰めて、野草ですが、可愛らしい花々でトッピングした、バースデーケーキがメインです。♬ハッピーバースデー♪の歌声も聞こえてきました。
ブルーベリーファームの前では、角材をクモの巣のように組み合わせて、アスレチックのような橋を作っていました。なかなか素晴らしい発想です。
子どもたちの五感がどんどん研ぎ澄まされていきますね。
さて、私たち大人は、子どもたちに「相手の立場になって考えなさい」と期待します。「自分がやられたら嫌なことはしない」とも言いますね。
しかし、これは、理想であって、現実には、人の痛みに対する私たちの想像力は、ほとんどあてになりません。特に、自分と異なる立場が少数派であると、機能しなくなるのです。
「左利き」について考えてみてください。右利きに対して圧倒的に少数派です。最近は、左利き用の道具がようやくたくさん出てきました。
先日、左利き用のハサミを使ってみました。右手で切っても切れ味は最悪です。かと言って、左手にハサミを持ってみると、私は右利きですので、さらに困難が増します。私を含め、多くの右利きの人間からすれば、左利き用は、めちゃくちゃ使いづらいのです。
裏を返せば、右利きを前提にした環境では、左利きの人にとっては不便極まりなかったのです。このことを私は、深く考えたことがありませんでした。右側にセンサーがついた自動改札を通るのに、左利きの人はひと工夫が必要になるのです。
「相手の立場になって・・・」とは、口先だけで、まったくちゃんと考えていなかったのです。
どうですか・・・私たちの身近なところに、全く違う世界があるのです。右利き・左利きだけではありません。人種や宗教・・・まだまだあるでしょう。
今度「相手の立場になって考えなさい」という発言をする時には、本当に相手の立場に立つことを深くイメージする必要がありますね。あなたは、どうですか。