「子どもだけで進める」授業

保育園のアオムシが、3匹モンシロチョウになりました。しばらくは、大根の葉に止まってじっとしていますが、半日くらいすると、飼育ケースの中を「狭いなぁ~」と言いながら(たぶん?)、飛びまわっています。子どもたちの観察意欲も増しています。

 

さて、昨日のブログに続いて、今日は「子どもだけで進める授業」についての話です。

 

卒園児が土曜日に登園すると、よく見る光景が「学校ごっこ」です。保育園の園児が、児童役で卒園児は先生役です。ただのごっこ遊びだと思ったら大間違いで、担任のマネでしょうが、詳細にわたって、小学校での授業が再現されています。保育園の子どもたちにとっては、「小学校では、こんな授業をやっているのか・・・」と、事前予習にもなっています。

 

実は、小学生になれば、子どもだけで進める授業もできてしまうのです。

 

川崎市の川崎小学校では、先日、4年3組の社会科の授業で、33人の児童だけで「箱根町に観光客が来る理由」をテーマに話し合いが始まりました。授業の進行や板書も児童が行います。発言した児童が次の人を指名し「賛成」「反対」「付け足し」「質問」を示すハンドサイン(手の合図)を交えて意見をつなげていくそうです。

 

授業後は、担任と一緒に振り返りを行います。「自分たちで授業をする方が楽しいし、達成感がある。それぞれが成長できるし、内容も頭に入る」と児童の一人が言います。

 

先生が黒板を使った一方通行的な授業から、アクティブラーニング型の授業が増えてきたとはいえ、子どもだけで進める授業は、その先を行く感じですね。

 

川崎小学校では2012年から、子ども自身が進める授業に力を入れてきたそうです。子どもたちは、授業を作るという意識が生まれ、主体的に学ぶ力が育つと言います。全員が意見を持てるよう、話し合いの前には必ず考える時間を取ります。「いろんな考えが出れば出るほど、話し合いが楽しめる」と4年3組の担任は話します。

 

ハンドサインは、1年生の頃からすべての授業の話し合いで使っているそうで、このスタイルは、全学年、全クラスで統一しているので、クラス替えをしても教員も児童も戸惑わないそうです。新型コロナウイルスによる休校明けでも、どのクラスもすぐに話し合いができたと言います。

 

どうですか・・・子どもたちは、自分で学ぶ力がちゃんとあるのですね。信じてやらせてみることが大切です。保育園の子どもたちにも通じるところですね。