保育園で飼っていた「はらぺこあおむし」ことモンシロチョウの幼虫が、サナギを経て、今朝、1匹のチョウに羽化していました。まだ小さい園児は、「どうして、アオムシがチョウになるの!?」と不思議顔です。
モンシロチョウを屋上の大根畑に放ちます。大空に羽ばたくかと思ったのですが、大根の葉の上でじっとしています。いきなり、広いところに出されて、様子を伺っているようでした。
さて、今日の寺子屋は、「仕事の話」の学び合いです。パパママの仕事のことなど、私は、子どもたちに、頻繁に仕事の話をします。子どもたちに「仕事」に興味を持ってもらいたいからです。
最終的に、「どうして仕事をするのか?」の問いに、お金を稼ぐため以外の答えを子どもたちから多く引き出したいからです。
まずは、年長園児・・・パパとママの仕事をちゃんとわかっている園児は、半分ぐらいです。あの、キッザニア東京に10回以上通った女の子は、具体的にパパママの仕事を解説してくれました。私の耳元で「だって○○は、キッザニアに行ってるから、仕事のこと詳しいよ・・・」なんて、ささやきます。
「自分の得意なことや好きなことを仕事にできたらいいね・・・」という話になり、一人一人、前に立って他の園児も一緒に考えました。
「○○君は、野球が、すごく得意だから・・・」やっぱり、野球選手がいいね。
「○○君は、エレベーターやエスカレーターが好きだから・・・」日立で働けば~。
「○○ちゃんは、歌が上手だから・・・」歌手の道があるんじゃないの。
なんて話で盛り上がります。今、やりたい仕事があってもなくてもいいし、やりたい仕事がどんどん変わってもいいんだよ。大人になって、仕事をするようになっても、いくらでも仕事を変えることができるんだよ・・・なんて話をしながら、「仕事」をテーマに、話が盛り上がりました。おうちに帰って、パパママとの話につながりそうです。
年中・年長園児には、「お腹が空いたからラーメンを食べに行こう!」と一杯のラーメンの絵を見ながら話をします。
「では問題です・・・このラーメンの中には、どれだけの仕事があるでしょうか?」と聞いてみます。最初は「???」の子どもたちが、「いらっしゃいませを言う人」「ラーメンを作る人」と答えます。いい流れです。
「みんな、ラーメンをよく見て・・・ラーメンの上に色々と乗っているものがあるよ~」
たまご・チャーシュー・のり・メンマ・ほうれん草・ネギがトッピングされています。「これって、全部ラーメン屋さんで作っているの?」
こんな感じで、麺やラーメンの器など、ラーメン一杯の中に、たくさんの仕事があることを学びます。「みんなラーメン食べてお腹いっぱいになったら、しあわせかい?」「うん!すご~く しあわせ!」と5歳男の子が言います。
「ラーメン食べて、幸せな気持ちになったかい?それじゃ、このラーメンの仕事は、ラーメン代のお金をもらうだけでなくて、人を幸せにするんじゃないの?」
こんな感じで、年中・年少園児も仕事の話で盛り上がってきました。
「なぜ、ぼくたちは、仕事をしなければならないのか」なんて、難しいテーマは中学生ぐらいで考えるとして、今日は、園児たちと楽しく仕事の話をしたのです。私が思っていた以上に、仕事への関心が高い子どもたちです。面白くなってきました。