クリスマス発表会の劇の練習でのこと・・・お休みの園児のところでは、代役を他の園児にやってもらいます。驚くことに、代役は、完璧にそのセリフを言ってしまいます。子どもの記憶力は凄いのですが、自分の役以外のセリフもちゃんと覚えているのです。
さて、アメリカのカリフォルニア州・ワシントン州にある非営利組織「サミット・パブリック・スクール」は、世界最高の教室と呼ばれるハイスクール(高校)です。
ここでは、子どもたちは世の中を変えるために自分がしたいことを考えます。変えた方がいいもの、もっとよくできるものはなんだろう?と。次に、自分が選んだトピックスについてしっかり調べ、その分野の専門家になります。最後に、他の人たちをも変えられるように、説得力のあるスピーチを考えて発表する。
ざっと、こんなプロセスで、子どもたちは、社会で生きていくためのスキルを身につけています。社会では、いつでも邪魔が入る・・・だから、慣れておくのです。という考えです。社会人として仕事をしていく中で、全てが順調に進むことは100%ありませんね。
学校は、「勉強」の時代から「学び」の時代へと移行しています。もっと、分かりやすく言えば、同じ科目、同じ内容を同じ時間だけみんな一緒に教えるのが「勉強」で、「学び」とは、学校から与えられるものではなく、自ら求め、仲間と考え、作りだしていくものです。
どうですか・・・これからの子どもたちにとって、必要な力ですね。
ホワイトきゃんばすの「寺子屋」の時間は、「勉強する時間」ではありません。「学び合う時間」と考えています。異年齢での学び合いを目指しています。
そして、何か問題が起きた時、これから新しいことを行う時に、7つの項目を挙げています。
1、この状況で、何を求めているのか?
2、どう感じているのか?
3、どういう態度をとっているのか?
4、何がうまくいって、何がうまく言っていないのか?その理由は?
5、相手の立場になって考えるとどうか?どう感じているのか?
6、求める結果を出すために、やらなければならないことはないか?
7、関係を正すために、やらなければならないことはないか?
どうですか、これは、大人の私たちでも頭を整理する時に役に立ちますね。少なくとも、日本の学校も、「学び」に象徴されるように、変わっていくでしょうし、すでに新しい風が起きています。