学校や家以外の居場所

今日は、カマキリ大フィーバーです。3歳男の子の家で、カマキリの卵から、およそ200匹の赤ちゃんカマキリが生まれました。通常は、卵のままで越冬して、春に生まれるのでしょうが、おうちの中にあった卵は、季節外れの羽化です。

 

200匹を保育園で飼うわけにはいかないので、屋上の草むらへ放ちました。子どもたちは、カマキリを手にのせて楽しんでいます。本当に小さい赤ちゃんカマキリですが、すでに、成虫のカマキリと同じ形をしています。自然界では、生まれても半分がすぐに外敵に食べられてしまうなどして死んでしまいます。体の小さいアリでも、集団で攻撃して巣穴まで運んでいくそうです。これも、自然界の摂理ですね。

 

さて、「居場所」という言葉が、最近よく使われるようになっています。私たち大人の世界でも、自宅と会社でだけでは、心の拠り所にならない人が多いですね。仲間と集う場所や、趣味の世界でウマが合う場所が、大人にとっても心地よい「居場所」です。居場所をたくさん持っている人は、幸せな人生を送ることが多いのかもしれません。はい。お金持ちがたくさんの別荘を持っているのとは違いますね。

 

子どもたちにとっては、学校と家以外の「第3の居場所」が、必要であることは、大人の例を見るまでもなく明白です。

 

文部科学省の2019年度調査では、全国の不登校の児童生徒は、18万1272人、前年比10.2%増で、過去最高を更新したそうです。この数字には、コロナの影響は反映されていません。

 

あるフリースクールによると、コロナ禍で学校再開後、不登校や子育てに悩む親からの相談件数が1.5倍に増えたそうです。「学校では密を注意されたり、行事が中止になったりして窮屈な生活を送っていて、ストレスは一層高まっている」といった内容です。

 

ここを利用する125人のアンケートでは、コロナ感染が全国に広がった4月以降に不登校になったという子どもが、全体の3割を占めたそうです。今年度の、不登校の集計はまだ行われていませんが、過去最高を更新した昨年度をさらに上回ることは間違いないようです。

 

保育園ホワイトきゃんばすは、卒園児の小学生にとっては、学校・家庭・平日の学童以外の大切な居場所になっています。このブログで何度も言ったかもしれませんが、子どもには、家では決して見せない行動があること・・・親に言えないことを言える大人がいること・・・これで、子どもの心が安定するのです。

 

親が子どもに決して言ってはいけないことは「何で、ママやパパに内緒事があるの!?」「○○さんに言えて、どうしてママやパパに言ってくれないの!?」です。子どもが親を避けているのではありません。いじめに会っている子どもは、決して親に「自分がいじめられている」ことは言いません。親を心配させると思うからです。

 

親とて、我が子と上手に距離を置くことが必要なのです。さじ加減は難しいですが、とても大切なことですね。