昨日から降り続いた雨も、朝にはやみました。屋上ファームの野菜にとっては、恵みの雨となったようです。大根がどんどん大きくなっています。夏野菜のオクラは終了しましたが、ピーマンは、まだたくさんとれます。
さて、「先延ばし」という言葉は、たいがい悪い例えとして使われます。政治の世界では「また先延ばしした・・・」と批判されることが多いですね。仕事においても、先延ばしが続くと、デスクに書類が山積みにされ、一番下の書類は二度と目を通すことがないことになります。
私のサラリーマン時代の仲間に、「今日発生した仕事は、今すぐにやってしまう」をモットーに、確実な仕事をする人がいました。私も、彼を見習って、「明日やればいいか~」という気持ちになった時に、「いや、今やるんだ!」と彼の顔が浮かびます。(笑)
しかし、この先延ばしが効果的なことがあります。何か欲しいモノがあった場合に、すぐに衝動買いしてしまう癖のある人は、買ってもすぐに飽きてしまって使わないままということはありませんか。こんな時は、3日間、買うのを先延ばしすると無駄な買い物がなくなります。本当に必要な物は、3日経っても、熱い気持ちに変化はありません。
さて、コロナ禍による在宅勤務で、夫婦が共に過ごす時間が増えることで「コロナ離婚」が増えたと報道されることが多かったですが、実は、今年1月~7月に離婚した夫婦は、前年比でおよそ1割減となったそうです。増えるどころか減ったのです。
離婚が大幅に減った理由は何か・・・世帯収入の減少により夫婦で協力する必要に迫られて思いとどまった。社会全体が活動を自粛しているので離婚の手続きを先に延ばした。いずれにしろ、各夫婦が冷静な判断を出した結果です。
人は、いつでも冷静な判断ができると思いたがります。しかし、不安や怒り、欲などで視野が狭くなり、柔軟に考えられなくなると、判断を誤ることがあります。そうした際に有効な対策は、先延ばしし、保留することです。期間を置くことで冷静な判断が可能となるのです。
私は、よく「時薬(ときぐすり)」と言っています。どうも解決策が浮かばない時は、時が過ぎる中で、自然にまかせるのです。
「何を求めているのか?」「どう感じているのか?」「良い事と悪いことは何か?」「相手の立場になって考えるとどうか?」「何ができるか?」
これらを冷静に考えるには、時間が必要ですね。