菊にトマトを接ぎ木

今日は、家から車で20分くらいのところにある、田舎うどん「てつ」という、隠れ家的なうどん屋さんで、こしのある肉汁うどんと、サクサクの天ぷらをいただきました。とても満足したのですが、その理由は、美味しいうどんの他に、「ケヅメリクガメ」を見ることができたからです。

 

田舎うどん「てつ」には、保育園で飼っているケヅメリクガメの「かめきち」と同じ種類のリクガメがいます。ところが、こちらは、年齢が20歳越えのビッグサイズです。ざっと50センチ以上の大きさです。小松菜やチンゲン菜を食べやすいように刻むことなく、そのまま食べます。

 

保育園の「かめきち」も、2年後には30cmにもなるので、屋上で飼うことになるでしょうが、問題は冬対策です。田舎うどん「てつ」のケヅメリクガメは、4畳くらいのスペースで暮らしているのですが、真冬用に、保温設備がある子屋が、断熱材などで作られていました。今度は、真冬に様子を見に来ます。

 

さて、夏に、屋上ファームのスイカ畑に、大きな冬瓜の実が2つできました。スイカ畑なのに、どうして冬瓜が・・・これは、スイカの苗が「接ぎ木苗」だったからです。冬瓜の苗を土台に、スイカの苗を接ぎ木したのです。

 

接ぎ木は、古くから利用されてきた伝統的な農業技術で、二つの植物の長所を併せ持つ植物を作ることができます。また、連作を嫌う作物も接ぎ木であれば問題なく、病気にも強い苗となります。

 

名古屋大学のチームが、菊にトマトを接ぎ木することに成功したそうです。葉は菊なのに、実は真っ赤なトマトです。これで、トマトの実は4週間収穫が続いたそうです。

 

接ぎ木の技術がさらに発展すれば、病気や土壌の変化に強い植物を土台にして、収穫量の増加につながったり、少ない農薬での栽培もできるようになります。これから、世界の人口はまだまだ増え続けるので、食糧問題の解決につながる研究の一つと言えますね。

 

屋上ファームで「接ぎ木苗」を購入する際には、土台の植物にも関心を持ってみることにします。