「ムジナモ」を救え!

今日の屋上遊びは、ローラースケート暴走族が5人・・・しかも、全員女子です。朝の会のインタビューから、「今日は、屋上でローラースケート頑張る!」と年長、年中の女子たちが燃えていました。

 

小学4年生の先輩が、コーチ役として、保育園児4人の女子たちと、技術を磨いていました。とても素敵なタテの関係です。最後は、ゆっくりですが、三角コーンをジグザグに走行するレベルにまでになっていました。子どもの上達速度は、本当にすばらしいですね。

 

さて、国の天然記念物に指定されている「ムジナモ」という水生植物をご存知ですか。昨年、保育園で親子遠足を行った、さいたま水族館のすぐとなりに、「宝蔵寺沼 ムジナモ自生地」があります。

 

ムジナモは、かつては日本各地に自生していましたが、水質汚染や外来種の生き物によって、絶滅の危機に直面しています。現在、日本でただ一つのムジナモの自生地が、「宝蔵寺沼」なのです。

 

ムジナモは、その名の通り「藻(も)」です。しかし、他の藻とは違って、根がありません。水面に浮遊して水中のプランクトンを捕らえて栄養にする食虫植物です。きれいな水を好み、茎は成長すると全長25センチほどになるそうです。

 

どうですか・・・見たくなりましたか?宝蔵寺沼への一般の立入りはできませんが、隣りのさいたま水族館では、このムジナモを観察することができます。魚と違って、「藻」なので、地味ですが、この植物の物語を知ると、興味深いですね。

 

宝蔵寺沼のある、埼玉県羽生市の三田ヶ谷小学校では、6年生が環境教育の一環として、学校内で年間を通じて育ててきたムジナモの放流を行っているそうです。この取組みは、37年間も続いています。先輩から後輩へ引き継がれた伝統的な教育活動ですね。

 

三田ヶ谷小学校では、地域や羽生市のムジナモ保存会と連携して、「ムジナモ集会」を行い、子どもたちの学習成果の発表なども行っているそうです。

 

子どもたちが、日本でただ1つのムジナモ自生地をきっかけに、植物を育てることや、地域の大人たちと関わっていくことで、大きな成長につながっていきます。素敵な取組みですね。