培養ステーキ

今日は、保育園のケヅメリクガメをどろんこ広場で散歩させました。まずは、タンポポの葉をガブリ・・・そして、クローバーを見つけると、ずっとバクバク食べていました。四つ葉のクローバーだろうが、お構いなしに食べています。見ているだけで、癒されます。

 

さて、思う存分、美味しい肉を食べたい!と思う人は多いでしょうが、家畜を育てるには、大量の穀物や水、牧草地が必要になります。環境への負担が大きいだけでなく、世界の人口は、まだまだ増え続けています。2050年には総人口が97億人となり、畜産物への需要が70%増加すると試算されています。

 

そこで、研究開発が進んでいるのが、培養肉です。培養肉は、世界的な食肉需要の増大と温暖化防止という課題を同時に解決できる可能性があるのです。

 

培養肉を含む「家畜に頼らない肉」は、4段階に分けられるそうです。

 

レベル1は、「肉もどき」です。カップヌードルに入っている「謎の肉」は、肉と大豆由来の原料に野菜を混ぜて味付けしたそうです。これも「肉もどき」ですね。

 

レベル2は「植物肉」です。えんどう豆や大豆を原料に遺伝子組み換え技術を用い、肉と同じ風味や栄養価を持たせた食材です。私も、鶏の唐揚げそっくりの大豆から作った、植物肉を食べたことがありますが、「鶏肉だよ!」と言われて食べるとわからりませんね。アメリカのバーガーキングでは、植物肉のハンバーガーが販売されています。

 

ここまでは、「なんちゃって!」の領域ですが、レベル3になると、家畜を殺さないで、筋肉を人工的に培養してつくり出す「培養肉」です。

 

えっ!こんなことができるの?と思われるでしょうが、日清食品と東京大学の共同研究で、厚さ2センチ、タテヨコ7センチの堂々たる「培養ステーキ肉」を4年半後の2025年には完成させたいという目標だそうです。これがレベル4です。

 

この分野は、日本チームが先頭を走っているそうです。もちろん、こだわっているのは「本物の味」です。

 

牛の筋肉と同様の組織を実現するという技術は、私のような素人には、そんなことができるの?と思ってしまいます。味も栄養も変わらなくて、値段が安い・・・私たちの「食」は、近い将来、大きく変わってくるのかもしれませんね。