昨日の運動会のママパパのコメントが、連絡ノートにびっしりと書かれていました。勝ち負けを越えて、最後まで諦めないで、一生懸命頑張る子どもたちの姿に、大いに感動されたようで、うれしいですね。
また、まだ小さい園児が、入場門で何をしていいのかわからない時でも、寺子屋の園児が手を取って、列に並ばせる姿も、たのもしかったようです。
寺子屋園児の「組体操」や「紅白対抗リレー」を見た2歳児の多くの保護者が、「来年、うちの子が寺子屋になって、こんなことできるかな?」と少し心配になったようです。でも、大丈夫です。1年間で、親の期待以上に成長していくのです。
そして、金メダルは、子どもたちにとっては、大切な宝物でもあり、自分が頑張った証のようで、おうちでも、ずっと首にかけている園児もいたそうです。
さて、今日は、北海道の「天売島(てうりとう)」の話です。私も学生時代に、絶滅危惧種の「オロロン鳥」ことウミガラスを見に行きました。「オロロン~♬」と鳴くので、オロロン鳥という名前がついています。
天売島は、北海道本土の羽幌町から約28キロ沖の日本海にあります。周囲はわずか12キロで、人口も250人です。この島から、ついに野良猫が消えて、海鳥がすくすくと暮らせるようになったのです。
2014年時点では、天売島には野生化した猫が200匹以上になったそうです。離島によくある風情ですね。しかし、野良猫は岩場や草地の巣にいる海鳥のヒナを食べてしまうのです。
天売島では、野良猫の避妊去勢手術などの対策を始め、2012年には飼い猫を登録制として、みだりにエサをやることを禁止するなど「天売島ネコ飼養条例」を制定します。人への順化と譲渡に取り組み、野良猫を殺処分せずに、ほぼ一掃したのです。
こうして、最も被害が多かったウミネコの生息数が、2015年には約1000羽まで減ったものの、2019年には5000羽まで回復したそうです。
野良猫には、罪はありませんが、島民がペットとして飼っていた猫が、飼いきれなくなって野良猫になっていたので、本来の島の姿に戻ったというわけです。日本の多くの離島も、参考になる取組みかもしれませんね。
私は、もう二度と天売島へ行くことはないでしょうが、ずっと昔に、岸壁で鳴いていた「オロロン鳥」の姿を思い出して、ホッとしています。(笑)