海水を飲むハト

我が家の庭では、まだイチジクの収穫が続いています。生で食べる・ジャムにする・赤ワイン煮込みなどなど、色々とやってみたのですが、先日イチジク農家が「バターで炒めて食べるとおいしい」と紹介していました。早速やってみます。バターの風味とイチジクの食感がマッチして、温かいのが不思議ですね。高級和牛の付け合わせにピッタリくるような気がしました。お試しあれ・・・

 

さて、今日は美しく不思議なハトの話です。「アオバト」は、黄緑色の鮮やかな体をしています。日本に広く分布する小柄なハトで、平安時代の文献には「やまばと」として登場します。

 

そんな普段は、山に住む「アオバト」が、神奈川県大磯市の照ヶ崎海岸に群れを作って飛来します。そこで、何と、岩礁の降り立ったアオバトは窪みにくちばしを突っ込んで海水を飲みます。ごくごくと何ともおいしそうに飲むそうです。

 

保育園の屋上では、雨上がりで水たまりができると、ハトがよく水を飲みにきます。ファームの野菜や土の中の虫も食べています。しかし、野鳥が海水を飲むのは不思議ですね。一般的には、塩水を飲めば、塩分のせいでのどか渇き、それ以上の真水を飲まないと体調が維持できないのです。人も、塩水を飲んで健康を維持できません。

 

大磯のアオバトは、繁殖期に山で巣をつくり、ヤマザクラなどの果実を食べ、不足するナトリウムを約30キロ以上離れた海岸まで飛んで補っていると言われていますが、詳しい理由はまだ解明されていないそうです。

 

海鳥や海に住む生き物は、海水を飲みます。しかし、塩分を体外に放出する仕組みが体にあります。よく、海ガメが産卵のときに涙を流すと言われていますが、あれは、涙ではなく、余分な塩分を放出しているとのことです。

 

もし、黄緑色の宝石のように美しい「アオバト」を見つけたら、海水を飲む不思議なハトと覚えておいてください。こんな、どうでもない不思議なことが気になって仕方がないのです。(笑)