毎年恒例ですが、保育園に「ハロウィーンツリー」を設置しました。クリスマスツリーのハロウィーン版ですが、ツリーにジャックオランタンなどの装飾をします。それだけでもインパクトがありますが、「ホワイトきゃんばすハロウィーンツリー」は、そこに、子どもたちの写真が登場します。
本日登園の園児が、「○○ちゃんだ~」「サマーキャンプの写真だね~」「プール楽しかったね」などなど、写真を見ながら楽しく装飾をしていました。しかしながら、世の中のハロウィーン装飾は、今年は、とても控えめですね。新型コロナウイルスの影響ですが、こんな時こそ、明るく楽しくやっていきたいものです。
さて、今から40年以上も前の1970年代後半に、既に来るべきAIによる管理社会を予見したSFマンガがありました。覚えていますか?竹宮恵子さんの「地球(テラ)へ・・・」です。これは、名作です。管理社会において人が自らの主体性をどのように保つかという社会的テーマを描いています。
植民惑星では、全ての子どもがコンピュータによって管理され、有害なものから隔離された幼年育英都市で「清浄化」された大人になるために「マザーコンピュータ」によって教育されます。そこでは、人間は既にコンピュータによって飼いならされた主体性のない存在となっています。
対照的なのが、「ミュウ」と呼ばれる人間の心を読むことができる特殊能力を持つ新人類です。ミュウは特殊能力を持つ代りに体に障害があったり、体力が劣っていたりしますが、彼らは、自分の頭で考えることをしなくなった人間たちとは異なり、個人の自由を極端に制限される管理システムに対して、批判の目を向けます。
人間たちは、「地球へ向かう」というミュウの強い意志の力に影響を受け、自分たちの存在について葛藤し始めるのです。
さぁ~現代はどうでしょうか・・・コロナ警察と呼ばれるような、市民自らが監視の目を光らせ少数派を攻撃することも珍しくありませんね。アメリカでは、人種差別の問題で連日のように、デモが続いています。
社会に危機が訪れた時、それを乗り越える鍵は「多様性と人間らしさである」と「地球へ・・・」は教えています。40年前の作品ですが、現在でも考えさせられる作品です。