今日は、少し足を延ばして、祖父・叔母・いとこが眠る鎌倉霊園という、とてつもない巨大墓苑に墓参りに行ってきました。そこは、お墓なのに「お土産コーナー」も「屋台」も出ています。祖父は102歳の大往生でした。
そんなおじいちゃんに、保育園のことやコロナ禍での大騒動の話をしていたのですが、たぶん、空の上から、世の中のことはお見通しなのでしょう。
そして、もう一つの目的は、横浜中華街のブラブラ歩きです。かみさんからは、「中華街に行きたくて、墓参りを口実にしている」と言われていますが、私は、中華街の雰囲気がお気に入りなのです。
最近の中華街は、大きく様変わりしています。店の外には、派手で大きな電飾看板が立ち並び、「ぐるなびナンバーワン!」とか、芸能人の写真が飾られていて、若者向けの雑貨店は、まるで原宿のようです。
時代の流れで仕方のないことかもしれませんが、私は、路地裏の古くから商売を続けている店を選び、小さな食材店をハシゴしながら、なかなかお目にかかれない中華食材を探します。こんな時間が、たまらなく幸せな気持ちにさせてくれるのです。
さて、これも昔の中華街にはなかった風景ですが、「花文字」の屋台が何軒か並んでいます。「花文字」を知っていますか。中国の最も古い伝統芸能の一つで、1000年以上の歴史があるそうです。色鮮やかで、一見花のように見える文字です。自分の名前や好きな文字を花文字で描き、飾ることによって運が好転し、開運招福すると言われています。
私は、花文字を描く「絵師」の筆さばきに見入ってしまいました。そして、保育園の子どもたちのために浮かんだ文字が「笑顔」です。
絵師が描きあげた「笑顔」は、本当に笑っているような優しい文字です。「笑顔」の二文字の中には、花・鳥・鯉など縁起のいい絵が隠れています。絵師が「どこに飾りますか?」と聞くので、保育園の話をすると、「私にも4歳の子どもがいます・・・」と言いながら、花文字の中に、かわいいパンダを描いてくれました。絵師は4歳の子を持つママだったのです。
この素敵な「笑顔」の花文字を保育園のどこに飾ろうか・・・楽しみです。