子どもの異変

今日は、運動会を行う「西文ひろばグランド」へ、2歳児以上の園児を連れて遊びに行きました。初めての運動会を経験する園児には「ここで運動会をやるんだよ」という意識付けでもあります。

 

先日の「親子遠足」は、本来ならば、6月に行う予定でしたが、中止ではなく延期で9月に行うことができました。そして、運動会は、予定通り行います。

 

保育園の子どもたちにとっては、小学校や中学校に比べると、昨年とは違う場所にはなっていません。子どもたちも、いつも通りたくさん遊んで、たくさん学び合う環境にあります。

 

しかし、小学生では、学校再開が決まり、ホッとしたのもつかの間、学校はこれまでと違う場になっていました。休み時間に友だちと話をしていると、先生が飛んできて「離れてね」と注意されます。給食も無言で食べ、終わったらすぐにマスクをつける。

 

校庭で遊ぶ時はボールや鉄棒は使えず、鬼ごっこもソーシャルディスタンス・・・休校の遅れを取り戻そうと授業のペースは速くなり、音楽や図工など楽しみな授業は削られ、土曜の登校も増えました。

 

新型コロナは子どもたちの生活を大きく変えました。突然の休校で友だちに会えなくなり、楽しみにしていた行事や目標にしていた部活の大会、コンクールは中止になりました。再開後の学校は授業が詰め込まれ、おしゃべりも制限される。多くの子どもたちが不満や不安を募らせています。

 

義務教育下での公立校では、文科省、教育委員会での決定を無視して、学校独自の活動は現実的にはできません。

 

私たち大人は、「自分の思い通りにならないことをいっぱい経験して、子どもたちは成長するものだ!」と言い、その通り、子どもたちは、何度も壁を乗り越えて成長していきます。しかし、今回のコロナ禍では、あまりにも自分でコントロールできないことや見通しの立たないことだらけです。子どもたちの健全な生活リズムが大きく崩れ、回復が難しくなっているのが現状なのかもしれませんね。

 

今日の寺子屋では、運動会で行う30メートル走の初めての練習を行いました。ホワイトきゃんばすが大好きな「勝ち負けがつく競技」です。今日は、速い走り方を教え、運動会まで練習をがんばった人が一番偉いという話をして、実際に走ってみました。

 

コロナ禍では、小中学生の多くが運動不足となり、スマホやゲームに熱中することで、肩こりになる子どもが多いとのことです。学校再開で急に運動量が増えたことで、通常では考えられないような事故やケガが発生しているそうです。

 

そんな話を聞くと、運動会に向けてライバル心をむき出しにして、頑張る気持ちを前面に出す保育園の子どもたちを見ながら、早く、小中学生が、日常の生活に戻ってくれることを願うだけです。