私が就職活動をした、今から30年以上前の時代は、「新卒一括採用」「終身雇用」という日本型雇用システムが機能していました。私も、「この会社で定年まで過ごすのだろう」と思っていました。
しかし、現在の「親世代」が経験しない新たな職業が次々と登場しました。そして、コロナ禍で、親の働き方も変わってきました。
そんな中で、親子で「生き方や働き方」を話す機会が増えているようです。3月に発売された「なぜ僕らは働くのか」は、働くことを想像できない中学生の主人公が、家族や友だちと話し合いながら、仕事への理解を深める様子を描き、ヒット作品となっているそうです。
この本を監修したジャーナリストの池上彰さんは「働くことは単なる金もうけではなく、『自分らしく生きる』ことにつながると知ってほしい」とコメントします。
昭和の頃の日本は、「仕事のことは家に持ち込まない」という考えを持つ父親が多く、妻や子どもに仕事の話をしない・・・・という時代だったかもしれません。しかし、今の時代は、親が仕事で悩んだり、商談がうまくいって喜んだりするといったことを小学生のうちから折々に話していけば、社会で働く具体的なイメージを子どもが描けるようになります。
父親や母親の仕事以外についても、親子で仕事について話し合うことは大切なことですね。
そして、我が子にビシッとこう言うのです。「考えなくてはならないのは『未来はどうなるか?』ではなく『未来をどうしたいか』だ!」ちょっと、カッコ良すぎますね。(笑)