オガサワラシジミ絶滅か!?

今週も月曜日から、毎日プール遊びをし、今日は体操教室です。毎日、体を動かして、ぐっすりとお昼寝をする子どもたちです。プールは、まだ暑い日が続くので、あと1週間延長することにしました。

 

さて、「この生き物は、レッドリスト、絶滅危惧種です・・・」をテレビの生き物の番組で、よく見ますね。でも、実際に絶滅してしまった生き物はまずありません。

 

ところが、国の天然記念物に指定されている小笠原諸島の固有種である、超希少な蝶「オガサワラシジミ」が絶滅したというニュースが入ってきました。

 

小笠原諸島は、長い月日の中で、一度も大陸とつながったことがないので、いわゆる「固有種」と呼ばれる、小笠原諸島だけに生息する生き物がたくさんいます。

 

目のまわりが白い、メジロという鳥は、私たちが住む街中でもよく見ることができます。梅の花の蜜をよく吸っています。しかし、小笠原諸島には「メグロ」という、目のまわりが黒い鳥がいたり、血は吸いませんが、「オガサワオオコウモリ」というビッグサイズの不気味なコウモリもいます。これらが、固有種として小笠原諸島で生息しているのです。

 

固有種の弱点は、生存競争に弱いことです。陸続きになったことがない小笠原諸島は、まさに、外来種のいない楽園のようなものです。温室のような環境の中で、ヌクヌクと生きてきたとも言えます。

 

そんな「オガサワラシジミ」も、人が持ち込んだ外来種「グリーンアノール」という鮮やかな緑色のトカゲの餌食となります。私が、10年前に小笠原の父島へ行った時に、普通にグリーンアノールが街で見られました。

 

オガサワラシジミは、2018年以来、野生の個体が確認されていませんでした。人口繁殖のために飼育していた幼虫と成虫が、今月25日に全滅したそうです。国内のチョウで絶滅した種はないそうで、オガサワラシジミが、初めての絶滅種となる可能性が高まったのです。

 

蝶好きのマニアにとっては、これは大事件です。鮮やかな青色の羽を持つ、わずか1.5センチの小さな蝶ですが、小笠原諸島の深い森の中で、何とか生きていることを願うばかりです。