キミのお金はどこに消えるのか

コロナ禍では、お金が私たちの生活に切っても切れない大切なものの一つと実感した人が多かったと思います。大学生が、アルバイトの首を切られ、大学の授業料が払えなくなったので「学生支援緊急給付金」という話題も、大きく報道されました。

 

しかし、お金や経済のことを深く勉強するには、覚悟がいるというか、途中でチンプンカンプンになってしまいます。

 

主婦の率直な感想なら「どうしてデフレがよくないの?物価が安い方がいいに決まっているじゃないの!」となるのでしょうが、安い商品の裏側には、低賃金の労働者が犠牲になっているなどの表には出てこない問題が発生しているのです。

 

今日は、「キミのお金はどこに消えるのか」という本の話です。はい。難しい経済書ではありません。マンガです。

 

一万円札は、言ってしまえば、ただの紙切れです。だいたい20円くらいで作ることができます。そこに、一万円の「価値」があるのは?

 

その1万円の価値も、1分1秒ごとに高くなったり、安くなったりします。円高とか円安って、どうして起こるの?

 

しかも、お金を巡って人が死んだり、生かされたりする世の中・・・そんなお金の不思議をわたしたち一家をのぞいてみませんか?

 

という感じで、このマンガはスタートします。何だか、ワクワクする感じで、この先が知りたくなりますね。マンガを通じて、論理的に話を進めるのは、とても難しいですが、逆に、お金の問題をふんわりと理解するには、マンガはもってこいなのです。

 

大きな視点で考えれば、「借金」によって「金」が生み出されます。私たちの「借金」=「悪」という感覚が大きく揺るがされます。マイホームや車を借金なしで購入する人はほとんどいません。よくよく考えれば「借金」によって、経済がまわっているという考えもすんなり理解できますね。

 

また、一般的に美徳と考えられる「ムダをやめる」「節約」「コストカット」といったものが、かえって全体の「金」の流れを阻害し、経済に悪影響をもたらす事例も語られています。

 

「金は天下の回りもの」とよく言われるように、「金」が流れることが経済のベースであり、「金」が人々の中で滞りなく流れること、すなわち、私たちの「消費活動」こそが重要だということが、このマンガを読むとよく分かります。

 

はい。無駄にお金を使うのではありませんよ。必要な物やコトに私たちは、思い切ってお金を使いたいですね。