子どもが先生を選ぶ相談体制

8月も残りわずかになってきましたが、子どもたちの体は、日に日に黒くなっていきます。プール遊びも水を怖がらず、いい感じです。

 

さて、岐阜県関市では、「自ら選んだ先生に、児童・生徒が気軽に相談できる体制」として、2015年から、小中学校で「マイサポーター制度」を導入しています。もちろん、県外からは注目を集める取り組みです。

 

マイナス面をすぐに浮かべる人は、こんなことを考えるようです。

 

「担任の他にもう一人の担任ができてしまって、ややこしいことになりはしないか?担任が2人以上になってしまうと、指導がしにくいのでは?」という考えです。

 

関市の例では、むしろ多数の教職員でその生徒のことを一緒に見ていくんだという考えになっていくので、むしろプラスに働いているそうです。

 

子どもの立場で考えれば、担任の先生、または部活の顧問に直接相談することがしにくいことが必ずあると思います。性格がおとなしいとか、人間の向き不向きだってありますね。

 

そして、何といっても、子どもから見ると、自分が指名した、そして教職員から見ると自分は指名されたと、そこに何か温かいものがあって、会うたびにあいさつだけではなくて、相談にまで発展するそうです。

 

私は、これは子どもたちにとって、心もケアされて、安定した生活の支えになっていると断言できます。なぜなら、ホワイトきゃんばすの異年齢保育でも子どもたちは、先生を選んでいるからです。

 

平日なら5人の先生が、子どもたち全員を見ているので、全ての先生が一人一人の子どもの情報を持っていることも強みですが、もう一つは、子どもが先生を選べることができるのです。

 

「思いっきり体を張った遊びがしたい」のなら、園長のところに来るし、女の子が「髪の毛を結ってもらいたい」のなら○○先生のところに来ます。「今トイレでウンチ出た」と報告するには○○先生と、子どもによって、指名する先生もバラバラです。

 

子どもたちが、大人になれば、当然「○○さんはこんな人だ」と自分にとって、ウマが合うかどうか?話しやすい人かどうか?選ぶ力が必要になります。子どものうちから、保育園で、その力を養っているのです。

 

マイサポーター制度・・・5年経過した岐阜県関市では、しっかりと根付いており、不登校やいじめ問題への歯止めになっているそうです。