数字に疲れる日々

朝の会では、サマーキャンプに参加した年長園児のインタビューをしました。どうやら、バーベキューのおやつに作った「焼きマシュマロ」の印象が強かったですね。年中園児は、来年は自分の番だということを意識しています。

 

園の玄関には、さっそくサマーキャンプのフォトギャラリーが掲示されると、写真を見ながら「この時は○○だった・・・」と、子どもたちの解説が始まります。そして、パパママに、もう一度、キャンプの話を繰り返すのです。

 

さて、保育園では、園児が「畑でたくさんトマトをとったよ・・・」と言うと、「たくさんというのは、人によって数が違ってくるから、トマトを○個ぐらいとったよと言ってごらん」とよく言います。

 

世界には、様々な言語がありますが、世界共通語は英語ではなく「数字」です。

 

多い少ない・大きい小さい・高い低い・・・すべて、人によってその基準が違ってきますが、数字にすれば、共通の理解が得られるのです。商談やプレゼンテーションで、数値化された資料が重要なのは、「数字」が世界共通語だからですね。

 

ところが、最近は、ニュースで新型コロナウイルスの新規感染者数を聞くと、その数字に気疲れしますね。私たちの生活の中では、「数字」はとても大切ですが、数字や数値では表せないものも同時に必要なのです。「音楽」「花」「本」などを楽しむことです。心のやすらぎは、数値化はできませんね。

 

コロナ禍において、現在各学校は、授業時間確保という数字と格闘しています。数字に表れない「運動会」のような行事を中止し、土曜授業、夏休み短縮などで、授業時間の数字を取り戻そうとしています。

 

もちろん、授業時間の確保は、大切なことです。しかし、子どもたちの頑張りにも限界があります。数字に表れない時間をどう作っていくか・・・同時に行っていかないといけませんね。