今日も、1階の食品フロアで、ママに駄々をこねて、反抗モード200%の園児を見かけました。保育園の子どもたちには、多かれ少なかれ必ず見られるシーンです。
子どもの成長過程には、2~3歳の第一次反抗期、思春期の12~15歳の第二次反抗期があります。どちらも、自我や認知機能が急激に発達し、子どもの内面が大きく変化する「心の大改革」が起こっています。
保育園では、「イヤイヤ期」「魔の2歳児」と呼ばれる第一次反抗期の子どもたちが多くいますが、子どもは反抗したいのではありません。親としては、「自我が急成長しているんだな」とまずは、受けとめることからですね。
ここは、冷静に、反抗期の対応を事前に考えておくことがいいようです。「公園から帰りたがらないとき、どう言えば家に帰るのがうれしくなるかな?」「お菓子を食べたがる時はどんな状況?」など、困る場面を考えておくのです。
今日は、3つのポイントを紹介します。1つ目は、「選択肢で『自分で決めた』と思わせる」です。例えば、公園から帰りたくない時は「最後にすべり台にする?ブランコにする?」など、親にとってはどちらでもいい選択肢を出して選ばせれば、子ども自身が『自分で決めた』と思えて、スムーズに動きやすくなります。
2つ目は、「自分でできるように手助けする」です。子どもの「自分でやりたい」という意欲は大切にしたいですね。「自分で着替えたい」なら、服を着やすく床に並べたり、時間がない時は、さりげなく手伝って、最後に「自分でできたね!」と言って、達成感を得られるようにするのです。
3つ目は、「予定やルールは先に伝えておく」です。予告なしに「○○して」と指示されると、子どもは気持ちを切りかえられずに「イヤ」となりがちです。「おもちゃをしまったらお風呂に入るよ」など、予定やルールは事前に伝えるようにすると、子どもなりに段取りを理解できるようになります。
どうですか・・・あれもこれもですと大変ですので、この3つの1つでもいいので、実践してみませんか。
そして、もっとも大切なことは、「親が譲らないこと/譲ること」の線引き(○○家のルール)を考えることです。
例えば、「決めた時間以上のゲームはNG。でも、ゲームをいつやるかは口出ししない。時間だけ守らせる」などです。
保育園では、命にかかわる危険な行動については、厳しく叱ります。「○○したら、死んじゃうんだよ。死んじゃったら、ママとパパも先生も保育園の友だちも、みんな悲しくなるんだよ」を強い口調で言います。
子育ては、当たり前ですが、1つのマニュアルでは壁にぶつかります。普段から、子どもの反抗はあって当たり前・・・どう関わるかを親は考えておきたいですね。