さよなら私のデパート

いよいよ昨日からプロ野球が開幕しました。今まで、当たり前にあった試合が、昨日は特別なものに映りました。スポーツを楽しむ生活が少しずつ戻ってきて、うれしいですね。

 

今日は、屋上ファームで、インゲン豆の初収穫です。すでに、インゲン豆の身長は2メートルを超えています。緑色に同化したドジョウのような豆を子どもたちが探します。そして、先日収穫したじゃがいもを蒸し器でふかして給食に出すと、「おいしい!」とおかわりラッシュです。味が濃くて本当においしかったです。

 

さて、今日は、新潟県のデパートが1つになってしまったという話です。

 

録画していた「さよなら、私のデパート」をじっくり観ました。113年間新潟で市民に愛された「新潟三越」が、3月22日に閉店したのです。緊急事態宣言が発令される前ですね。

 

新潟市は、政令指定都市として、日本海側の中心都市です。地方都市に見られるように、新潟駅から少し離れた「古町(ふるまち)」という所が、長い間繁華街として、街の中心でした。しかし、駅に近い万代(ばんだい)エリアに「新潟伊勢丹」が開業し、若者は、万代エリアでショッピングを楽しむようになりました。

 

そして、今から10年前の2010年に、三越とライバル関係であった「大和(だいわ)百貨店」が閉店します。実は、新潟大和の閉店の瞬間に、当時、私は仕事として立ち会いました。お客様の「ありがとう!」の声を受けながら、シャッターが静かに閉まりました。店長の従業員向けの挨拶に、大和のスタッフの多くが、涙を流していました。

 

そして、10年後に、同じ光景を「新潟三越」で見ることになってしまいました。私がよく通っていたラーメン屋の店主も登場し、「店をたたまなくては」から、古町のために、「もう少し頑張る」と前に向いてくれたことに、ホッとします。

 

保育園には、新潟県出身のママが3人います。私は、若手営業マン時代と、管理職になってからも、5年以上新潟県を担当していましたので、今回閉店した新潟三越の映像を食い入るように見ていました。ここでの○○マネージャーとの営業折衝やリニュアルオープンのバタバタを思い出します。

 

ここ数年で、多くの地方百貨店が閉店に追い込まれました。郊外型のショッピングセンターやアウトレットモールの台頭だけではなく、ネットビジネスの拡大も大きな要因と言われています。新潟三越の靴売り場でも、店で現物を確認し、購入はネットというコメントもありました。

 

しかし、古くからのお客様は「ここに来ると何だか気持ちがいいのよ・・・わくわくするのよ」と言います。私も、百貨店の食品売り場こと「デパ地下」を歩いているだけで「わくわく」します。

 

この理屈では、うまく説明できない「わくわくする場所」こそ、デパートの魅力であり、これからもずっと残り続けてもらいたいですね。

 

先日ブログで話をした、保育園ママの「新宿伊勢丹本店」でのイベント出店は、まずますの成果を達成でき、次へのステップが見えてきたようです。百貨店の魅力が多くの若者に伝わるように願うばかりです。