ドリル宿題をやめます!

さいたま市は梅雨入りし、今日も雨でしたので、久々に教室内でボールプール遊びをしました。もちろん、子どもたちは大はしゃぎです。しかし、エッチな問題が発生です。4歳男の子が、ボールを2つ胸に入れて「おっぱい!おっぱい!」とやり出すと、おっぱいの連鎖となってしまいました。困ったものです。(笑)

 

さて、「ドリル宿題やめます!」と、昨年11月に水戸市立石川小学校では、従来型の宿題のドリルを廃止し、自学ノートを作成する旨、豊田校長が保護者相手に熱く語りました。

 

「与えられた仕事を黙々とこなすのではなく、自分から仕事(課題)を見つけられる大人になってほしい」と、教師から一律に与えられるドリル宿題をやめて、自分で課題を見つけ、自主的に取り組む家庭学習のスタイルに変えたのです。

 

こうして、「いしかわスタイル家庭学習」という自学ノートづくりが導入されました。具体的には、①1日の分量は、ノート見開き2ページ ②時間は「学年×10分」目安 ③授業で学んだこと、興味のあることなどをノートにまとめる ④翌朝、学級担任に提出の4つです。

 

一番の大きな成果は「宿題をやっていないから学校に行きたくない!」という感情がなくなり、いきいきと自学ノートに取り組む子どもたちの姿だそうです。時間を上手に使えるようになり、家の手伝いも進んで取り組む子も多いとか。反対に、難しかったことは、「ドリル宿題が一番」と思っている教職員の意識改革だったそうです。

 

先生たちの中にも、日々のドリル宿題の丸付けに疑問を持っているものの、「他の先生もやっているし・・・」「ドリルをやめると学力が低下するのでは・・・」と、なかなか自分だけでの力では改革が難しい部分があり、校長が矢面になることで、教職員の疑問を一つずつ解消し、取り組みに賛同する保護者の声の「見える化」を図ったことが功を奏し、学校全体の取り組みにつなげることができたそうです。

 

学校組織の中で、新しい取組みを行うのは簡単ではありません。豊田校長の実践力は大したものですね。

 

冷静に考えても、これからの時代は、「一人一人の学びへの対応」が求められます。担任一人で30人以上です。これは、簡単なことではありません。そこへ、一律問題のドリルを与えて、点をつけるのは、できたできないの比較となってしまいナンセンスですね。

 

子どもたち一人一人の学びの状況を見るのは、この「自学ノート」を見れば、かなり具体的にわかりますし、一人一人への対応が明確になってきますね。そして、子どもたち自身は、自分で課題を見つけられる大人になっていくのです。

 

保育園でも、これに似たような取り組みができないものか・・・考えることにします。