勇み足のすすめ

今日は、卒園児の小学1年生男の子が、ランドセル姿で遊びに来ました。ランドセルを背負っての登校は、6月入ってようやくできたのです。保育園の後輩たちと「ハイチーズ」と記念撮影をして、とても喜んでいました。

 

そして、学校と言えば、9月入学について、来年度での導入見送りとなりましたね。小学校教員の保育園パパは、「今優先すべきは、学校休校が続いた子どもたちのケアである。それが終わって、日常に戻り、あらためて、この問題はしっかりと話し合って決めなければならないもの。その過程を経て、導入と決まれば、現場もしっかりと動く」と言っていました。おっしゃる通りですね。短絡的に「賛成!」「反対!」と騒ぐのではなく、時間をかけて話し合わなければならないことなのです。

 

さて、相撲の決まり手で「勇み足」がありますが、相撲では、勇み足をした方は負けになります。しかし、世の中では、必ずしもそうではありません。

 

私も、自分のサラリーマン時代を振り返ると、「勇み足」の連続です。上司にお伺いを立てることなく、自分の判断で話を進め、結果が出たところで、事後報告という、組織人としては、あかん!ことばかりやってきたような気がします。

 

それでも、上司の寛容に救われ、会社風土も新しい事へのチャレンジを後押しするようなところがあったので、不良サラリーマンの私も、充実した楽しい仕事ができました。たいがいは、「勇み足」で失敗だらけでしたが・・・(笑)

 

広島県の教育長の平川理恵氏は、女性初の民間出身の公立中学校の校長を経て、現在は、広島県の教育長をしています。彼女は、5月20日のオンライン会議で、学校のICT化、推進は今」という講演を行いました。そこで、こんな質問が出ます。

 

「オンライン教育をやりたくても学校が許さないという環境にある場合はどうすればいいか?」これに対し、平川教育長は、「上からの指示を待たず、多少の勇み足でもやってみることが大切。怒られたら、後で謝ればいい」と答えたそうです。いかにも、民間出身の発想だと、私は思ってしまいます。

 

保育園の子どもたちを見ていると、必ず先生に「○○してもいいですか?」ときちんと確認できる園児と、自分のやりたいことを先生の許可を得ずに勝手にやる園児と、タイプが分かれます。後者が「勇み足園児」ですね。

 

どちらの園児が、いいか悪いかは、一概には決められませんね。受け止める先生によっても、好みのタイプは分かれます。

 

しかし、おやじ園長の人生経験から言うと、「勇み足」をする人の方が、ハイリスクハイリターンの人生を送るような気がします。

 

さて、あなたが組織の上司であるならば「勇み足」の部下をどう評価しますか・・・

あなたが、教員であるならば「勇み足」の生徒児童をどう評価しますか・・・

 

どうですか・・・ここは、プラス面を見るようにしてみませんか。きっと、素晴らしいことをやらかしてくれると思いますよ。