再開した学校は・・・

昨日は、夏の高校野球が中止の報道がありました。高校生が、春夏連続中止を受けて、冷静に、今後のことを考えるには、少し時間が必要です。甲子園で活躍した、プロ野球選手から多くのコメントが出ていました。その中で「私たち大人ができること・・・」という発言が目立ちました。

 

私たち大人は、人生経験もあり、少し知恵もありますね。若者たちが「夢も希望もない未来・・・」と絶望する人生ではなく、今まで積み上げてきた練習を生かす場所を作ってあげないといけません。自分の思い通りにならないのが人生ですが、今までの努力が報われる人生を演出するのが、私たち大人の役割です。

 

さて、ホワイトきゃんばすのある埼玉県さいたま市は、小中高校の休校が続いていますが、緊急事態宣言が解除された自治体では、学校再開の動きが加速してきました。

 

小学校では・・・高学年と低学年の児童が手をつないで登校することがなくなったり、休校中に家庭学習用のプリントを学校から渡されていたものの、子どもは家では集中できないので、学校再開はありがたいという親の意見が多いようですね。

 

そして、子ども同士の対話を重視し、全ての教科でグループによる討議や、机をコの字形に並べ、互いに向き合って発表するような、アクティブラーニング型の授業を積極的に導入している小学校では、飛沫による感染リスクを低減するために、「全員が前向きに座って授業を受ける」スタイルに戻らざるを得ないそうです。

 

児童からは「授業中にみんなと相談できないからつまらない。自分の考えが合っているのか確かめられず、心配になる」との意見も。教員も「みんな静かで、理解しているのかどうか反応を拾いにくい。従来の授業ができない中で、どうすれば理解を深められるのか試行錯誤している」と語ります。

 

中学校でも・・・「本来なら隣同士の意見交換や班での話合いをさせたい。でもリスクを考えると難しい」と語る教員。英語の授業では、教員も生徒もマスクを着け、ペアで発音練習をするときは距離をとる。そのため、声が聞き取りにくく、盛り上がりも今ひとつだそうです。

 

「授業は全体的に座っている時間が長く、凄く疲れる」と生徒は語ります。給食の時間も同じ方向を向いて、会話は控えなければならないので、約2カ月ぶりの給食にもかかわらず、教室は静まりかえり、「なんか食べた気がしない」そうです。

 

中学3年生の生徒は「学年の変わり目で休校になり、受験生としての実感がわかない」「模試や民間試験などを受けられず、自分の学力がどのレベルなのかわからない。高校受験がものすごく不安」と言います。

 

一気に各教科の内容を詰め込み、進路指導を急に進めても、子どもたちの気持ちがついていかないでしょうね。

 

子どもたちも先生たちも、今まで経験したことがないような事態になっています。でも、あせらず、何が子どもたちにとって一番いい事なのか・・・小学校、中学校、そして学年で対応が違ってくるでしょうが、必ず道は開けると信じて、前を向いてほしいですね。