相手の顔を見て話す

屋上のどろんこ広場の横は、開演以来ずっと草むら状態で、最近子どもたちが、秘密基地スペースを作っておままごとなどをしています。広いので、持て余していたのですが、ようやく重い腰を上げて、「ブルーベリーファーム」にすることにしました。職員会議で「果物の木を植えるなら何にしよう?」と考えた結果、ブルーベリーとなりました。

 

早く実をつけることと、子どもたちがつまみ食いできるからです。今日は、年長園児2名を助手にして、苗を植える穴を4か所掘りました。かなりの重労働でしたが、2人ともよく頑張りました。まずは、4本の苗木を来週には、子どもたちと植えようと思っています。

 

さて、待ち合わせ場所や時間を伝えたり、気の合う仲間同士で短い会話を楽しむには、メールやラインで十分ですが、仕事上の重要事項や、自分の心のうちを相手に伝える時は、直接電話をするのがマナーでもあり、トラブル回避にもなります。

 

しかし、ちゃんと相手の顔を見て話すことが、一番のコミュニケーション術であることは、言うまでもありません。

 

私が新人営業マンの頃、会議の発表では、参加者の顔も見ないで自分の発表を終わらせることばかりに気をかけていました。顔を見ていないので、参加者から共感をもらったのか否定されているのか、全くわからないですね。挙句には、時間がおしていたので「ごらんの通りです」で発表を終わらせて、上司からコテンパンに怒られた記憶があります。(笑)

 

商談などで、相手の顔色をうかがいながら、「この責め方ではまずいな・・・作戦変更だ」なんて、臨機応変に対応できるようになったのは、ずいぶんと経験を積んで年をとってからですね。

 

ある校長先生が、最近、子どもの顔を見ないで授業する教員が増えていると言っています。

 

「この子はそっぽを向いている」「この子は落ち着きがない」など、子ども一人一人の様子を確認しながら授業を進めるのが大切ですが、それをしないということは、子どもが教師自身の話を聞いているかどうかチェックをしていないということです。私の営業マン時代の失敗と同じです。

 

一生懸命はいいのですが、仮に授業が理解できずに思考がストップしている子どものこともわからないということになってしまいます。この校長先生は、3つの理由があると言います。

 

「教師としての技量不足で、授業をこなすのに精一杯で余裕なし」「子どもの反応が予想外の場合、どう対応していいかわからない」「作成した指導案通りに授業を展開しなければならないと思い込んでいる」の3点です。酷な言い方ですが、間違いなく教師自身の授業スキル不足です。

 

教師だって、わからないことがあれば、授業中に堂々とスマホを使って調べたらいいのです。教師はまじめで、ウソをつけないというのも、少し柔軟に考えるといいですね。

 

私が、ビジネスマン時代に「この女性は仕事ができるなぁ~」と思った人がいました。彼女は、打合せをしながら、次々に携帯電話で、キーマンに確認やアポを取り、私なら「明日までに確認します」の仕事を、打合せが終わると同時に、完了させてしまったのです。

 

私たち大人は、子どもたちの成長のために「自分の思い通りにならないことをたくさん経験して、社会に出ても、へこたれないで頑張って欲しい」と思っています。しかし、大人の私たちも、仕事でもプライベートでも、これから、何度も、「自分の思い通りにならないこと」を経験します。むしろ、予測不能の出来事を楽しむくらいの気持ちが、必要かもしれませんね。

 

今の世界は、誰もが予定通りにいきません。楽しむことはできませんが、冷静に落ち着いて乗りきっていきましょう。