毎年3月にJRグループはダイヤ改正をします。今やスマホなどで、時刻表検索も簡単にできる時代ですが、私は年に一度、このタイミングで大きな紙の時刻表を購入します。
まず最初にページをめくったのは、常磐線です。9年前の3・11東日本大震災とそれに続く東京電力福島第一原子力発電所の事故で大きな被害を受けたのが常磐線です。最後まで不通が続いていたのが福島県の富岡駅~浪江駅間でした。
これで、9年ぶりに全線が復旧したのです。9年という長い時間がかかりましたが、福島県民のみならず、多くの人に希望と勇気を与えてくれたと思っています。
さて、時刻表を見ると、上野から仙台まで、水戸・日立・いわきと日本海側を走る常磐線、特急ひたち号をたどると、4時間30分もかかります。しかし、とても意味のある時間のような気がします。
同じ上野~仙台間を東北新幹線では、1時間半で結びます。でも、近いうちにじっくり時間をかけて、常磐線を味わいたいですね。2年前に、浪江から富岡にかけて国道を走った時の「3・11から時間が止まったまま」の光景が、まだ目に焼き付いています。
道路や鉄道の復旧と共に、当たり前に人が住む町として、復興してもらいたいと願うばかりです。
それから、昨日のニュースでも大きく報道されていましたが、山手線49年ぶりの新駅「高輪ゲートウェイ」が開業しました。1971年に西日暮里駅開業以来半世紀ぶりということです。
こちらは、凄い人でしたね。なんだか、新型ウイルス騒動で気持ちが暗くなっている反動とも思える人ごみです。駅名もそうですが、駅舎のデザインや省エネを考慮した設計に、ロボットの案内など、未来を感じる駅ですね。
こちらも、近いうちに遊びに行きたいものです。少しでも、明るい話題を追いかけることになりそうですね。