「今日の体操教室がお休みになったのは、新型コロナウイルスという病気が広がったらいけないからだよ・・・」と子どもたちに説明します。テレビで、さんざんコロナウイルスという言葉が交わされるので、何となくわかったような・・・わからないような反応ですね。
さて、ジェンダーフリー・ギャップという言葉をご存知ですか。世界経済フォーラム(WEF)の「2020世界ジャンダー・ギャップ報告書」によると、日本は、残念な位置付けとなっています。
ジェンダーフリー・ギャップランキングとは、簡単に言えば、男女平等ランキングです。
まずは、上位5か国です。1位アイスランド・2位ノルウェー・3位フィンランド・4位スウェーデンと、予想通り、北欧諸国が占めています。アイスランドは、11年連続で1位だそうです。
日本が気になりますね。ドイツ10位・フランス15位・カナダ19位・イギリス21位・アメリカ53位・イタリア67位・・・まだ日本は出てきません。中国106位・韓国108位・・・えっ、日本はもっと下なの?そうです。日本は、121位なのです。
評価基準ですが、日本は、読み書き能力や初等(小学校)教育などは男女間の不平等はなく、世界1位のランクだそうですが、政治家・教授などの専門職には女性が極端に少ないことと、賃金格差や労働力参加の格差が極めて大きいという評価だそうです。
つまり、社会のリーダーシップを発揮すべき分野で、男女格差が大きく、ジェンダーフリーの評価が著しく低いということです。
ある外資系の企業が、男女がわからないエントリーシートで新卒採用を行うと発表しました。しかも、世界に先駆けて、日本でスタートさせるということですから、よほど、日本は「男女平等でない」と思われているのでしょう。
私が、新卒の就職活動の年に、男女雇用機会均等法が施行されたものの、「男なんかに負けないわ!」という女性は少なかったですし、まだまだ日本の会社は男社会でした。
時代と共に、女性自身だけでなく、男性の意識も変化してきました。女性が上司になったり、育児休暇を男性が当たり前に取れるようになってきましたが、世界基準で考えれば、日本は121位で、まだまだ遅れているのです。
だから、日本はこうあるべきだなんて、今はよくわかりませんが、日本の位置付けは把握しておきましょう。