新型コロナウイルスの影響で、紙製品が不足するというデマが広がり、スーパーやドラッグストアの店頭では、トイレットペーパーやティッシュペーパーの棚が見事なまでに空っぽになってしまいました。ここ1日2日でのあっという間の出来事です。
学校休校や、外出を控える行動によって、家での食事が多くなることを想定し、総菜などの食料品やカップラーメンなどの加工食品も品薄になっています。昨日などは、お米の棚も空っぽです。
トイレットペーパーは、「マスクと同じ原料」「中国から輸入できなくなる」などの誤報情報、いわゆるデマがSNSなどで広まったのですが、正しい情報は「紙製品の97%が国産で、現在も通常通りの生産・供給を行っているので安心してほしい」「紙製品はかさばるので一度に大量入荷はできないが、毎日入荷している」です。
しかし、こうしてあっという間に、在庫がなくなるのが不思議だと思いませんか。
この原理は、こうだそうです。デマの心理は、「デマを信じる人」「デマを信じない人」が、仮に半々だとします。デマを信じる人は、すぐに買い占めなどの行動を行ってしまいます。しかし、それでも半分ですね。
ところが、「デマを信じない人」の中に、「デマを信じる人」の行動を予測する人が現れます。「大変だ・・・デマ情報にあおられて、買い占めをするやからが出るから、自分も買っておかないと・・・」と考えてしまいます。この数が、「デマを信じない人」の半分だとすると、全体の75%の人が、必要以上のトイレットペーパーを購入することになります。
こうして、1日2日で、あっという間にお店の棚が空っぽになるのです。
なんとか「デマを信じない人」の中でも「冷静な行動を取れる」人にならないといけません。保育園のトイレットペーパーは、在庫は十分ではありませんが、ざっと6日間は持ちます。よって、この6日間のうちに、入荷したトイレットペーパーを1セットだけ買えばいいのです。
みなさんも、冷静におうちのトイレットペーパーの在庫確認をして、何日もつかを考えて、必要分だけ買えばいいのです。
私たちは、デマに踊らされないようにするには、SNSの1つの情報ではなく、新聞やテレビなど複数の情報確認を行うことが大切といいます。
また、正しい情報を持つあなたが、デマに惑わされている人に、正しい情報と冷静な対応を教えることができれば、プラスの口コミが広がるといいます。
新型コロナウイルスの対応で、しばらくは「デマ」が広がりやすい状況が続きます。私たちは、「自分よ・・・冷静になれ!」と何度も唱えながら、乗りきっていきましょう。