今日は、インフルエンザや溶連菌感染症でお休みをしていた園児が、元気に登園してきました。新型コロナウイルスの影響で、手洗い、うがい、マスクなどの対策が進み、この冬のインフルエンザの発生率が大幅に減少しているようです。保育園の子どもたちも、例年と比べると感染する園児は少ないです。
さて、今日は大坂にある保育園での話です。「子どもたちは、おうちで鍋料理を食べているのか?」と疑問に思い、年長の子どもたちに手を挙げてもらったところ、約2割が「家で鍋料理を食べる経験をしたことがない」ことが分かったそうです。
そこで、年長園児40人を6グループに分けて、鍋料理を作る「おなべプロジェクト」が始まりました。このプロジェクトの目的は、子どもの心を動かすことなので、経験する鍋料理は、季節感や本物を重視しているそうです。
福岡地鶏の水炊き、大阪河内の鴨しゃぶ、秋田のきりたんぽ鍋などを、専門店の味に近づけて調理します。
活動は2日間にわたり、初日は、絵本の読み聞かせなどで子どもたちの興味を引いた後、写真や図書を使った説明や子どもたちが使用する食材を学びます。そして、実際に子どもたちが地域のスーパーマーケットに行き、野菜を買う係・支払いをする係・買った野菜を袋に入れる係・園に持ち帰って冷蔵庫に入れる係など担当を決めて行います。
二日目に、グループごとにその月の鍋料理を作っていくそうです。ガスコンロや包丁を使用するので「安全のためには、どう行動すればいいのか」を考え、話し合うとのこと。
鍋料理をおいしく完成させるという一つの目標に向かって、子どもたち同士が意見を出し合い、折り合いをつけながら答えを出す場面が何度も訪れるそうです。こうした経験を通して、「非認知能力」が育っていくと園長は語ります。もちろん、食に関する親子の会話も広がっていきますね。
鍋料理を食べながら「幸せだなぁ~」とつぶやいた子どもがいるとか・・・
ホワイトきゃんばすでは、自分たちで育てた野菜を収穫して食べるという贅沢ができる環境にありますが、こんな取り組みをヒントに、食育を広げていきたいですね。