お寺の掲示板

 今日は、連絡協議会で、さいたま市立宮前小学校へ行ってきました。卒園児の1年生が5人いるので、1年1組から4組まで、行ったり来たりしながら、子どもたちが授業にどう取り組んでいるか・・・しっかりと見守ることができました。全員、立派になっていますね。 

 

さて、元証券マン僧侶がこれまでの古い慣習に挑戦し、テレビなどのマスコミで多く取り上げられた「築地本願寺」では境内にある掲示板にこんな粋な言葉が掲げられています。

 

「チョコレート 南無阿弥陀仏 大事な六字の贈り物」

 

バレンタインデーに贈られる心のこもったチョコレート同様、「南無阿弥陀仏」も仏様のお心がこめられた贈り物、ということを表現しているそうです。築地本願寺では、今までも「幸せだから感謝するのではない 感謝できることが幸せなのだ」「他人と過去は変えられないが自分と未来は変えられる」などの、分かりやすい言葉の掲示を増やしています。

 

どうしても、仏の説法は、難しいというイメージがありますが、若者がSNSで拡散し、広い世代で話題になっているようです。

 

寺院が、門前などに掲示板を設け、仏教の教えなどを伝える活動は「掲示伝道」と呼ばれ、明治時代にはすでに行われていたそうです。

 

もう一つ、京都の龍岸寺の掲示伝道を紹介します。「NOご先祖 NO LIFE」です。

 

「自分が命をいただいていることを意識し、感謝してみませんか・・・と問いかけたいという中でひらめきました。言葉からいろんなことを感じてもらえたようです」と住職は語ります。

 

今までは、お寺の掲示板なんて「時代遅れ」というイメージだったかもしれませんが、こうしてSNSのおかげで、一瞬で、素敵な言葉が幅広い人に伝わる世の中になったようです。

 

散歩の途中で、こんなメッセージを見つけると、幸せな気持ちになりますね。