教員の初任者の年齢

今日は、さいたま市でも午前中は雪が降りました。積もるほどの雪ではなかったのですが、雪を見ると子どもたちのエネルギーが、なぜか数倍になります。雪が降っているにもかかわらず、バスケットボールやローラースケートに夢中になる子どもたちです。寒いよりも「楽しい!」が優先されるようです。

 

昼は、卒園児の小学生と年長園児を連れて、埼玉県立歴史と民族の博物館へ行ってきました。大宮の氷川神社の近くにあります。縄文時代から現代までをその時代の生活をたどっていくような展示になっているのですが、意外にも子どもたちは、真剣に見入っています。

 

「昔の人は・・・」動物や魚など狩りをして、食べ物を集めた。「昔の人は・・・」ハニワを作ったんだ。などなど、子どもたちの口調が「昔の人は・・・」で始まるので、笑えます。白黒テレビや電卓やパソコンの初代モデルを見ては、大盛り上がりです。

 

さて、令和元年度の教員試験では、全国31の県や市が、年齢制限なしで応募者を募ったそうです。日本の場合、年齢制限があったこともありますが、教員初任者の年齢構成は、20代が9割近くを占めているそうです。

 

これは、他の国では考えられないことで、イタリアでは、3割の初任者が40歳以上だそうです。日本とは対極にあります。つまり、最初は教員以外の仕事に就きながらも、「やはり教員になりたい!」という思いで、40歳を過ぎてでも教員の道を選ぶ人が多いということです。教員以外の社会経験があるというのは、子どもたちにとっても、大きな魅力でもありますね。

 

ここ数年、日本においての教員採用試験の競争率は、低下の一途で2倍を切る自治体も出てきたそうです。こんな中で、年齢制限なしでの応募者を募る自治体が増えていることは、優秀で、やる気に満ちた人材が増えることは間違いありませんね。

 

人生は、何歳になってもやり直しがききます。それを子どもたちに教えるには、教員として自分の人生をやり直した人の方が、心に響くに違いありませんね。