いよいよ今年は東京オリンピックが開催されます。東京でオリンピックが開催されることが日本のアスリートたちの力を大きく伸ばしていることは間違いありません。アスリート個人のモチベーションがあがっているだけでなく、各団体が着々と強化プランを実行しています。
オリンピック種目ではありませんが、15人制のラグビーが日本中を盛り上げ、次はオリンピックで感動を・・・という流れになってきました。
4年前のリオデジャネイロオリンピックでは、日本は41個のメダルを獲得しました。「東京オリンピックでは、各競技のメダル獲得を最低限の目標に掲げたい。今季は41個だったが、当然、倍以上にしなければならない」と、当時の橋本聖子選手団団長は、帰国後の会見で、こう話しました。
では、東京オリンピックで、メダルが何個になるのか?・・・という話は、専門家にお任せするとします。そもそも「メダルは何個」というノルマではないですね。
今日は、東京オリンピックが終わって、どんなレガシー(世代をつなぐ遺産)が残せるのかを考えてみます。当然、オリンピック開催にあたって、莫大な予算が投入されてインフラ整備が進みました。多くの競技場などが有効活用されるでしょうが、ここではハコモノ以外のレガシーを考えてみます。
まだ記憶に新しい、1998年の長野オリンピックでの最大のレガシーは、ボランティア組織と言われています。今でこそ、各地のマラソン大会や今回の東京オリンピックでも、ボランティア組織が当たり前になっています。その原点が、長野オリンピックが残したレガシーなのです。
日本が抱える高齢者問題・・・今は年齢構成を変えるようなサプライズは期待できません。今後も高齢化は避けられません。しかし、元気な高齢者が増える世の中には変えることができるような気がします。私のようなおやじ世代が、70歳80歳になっても、元気で人生を楽しむような日本を想像してみると・・・
その転機が、2020東京オリンピックです。オリンピックを通じて、スポーツを「観戦」する喜びをさらに得た日本人は、今度は、自ら体を動かす喜びへと進化します。もちろん、アスリートを目指すのではなく、適度にスポーツを楽しむことが、当たり前のライフスタイルになっていくのです。
そして、おじいちゃんおばあちゃんになっても、元気に働き、人生を楽しむという国になっていけばうれしいですね。東京オリンピックが残したレガシーは、「スポーツをしながら人生を楽しむライフスタイル」になると思っています。
どうですか・・・少し抽象的ですが、的を射ていると私は勝手に思っています。(笑)